「同労者」第11号(2000年8月)
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巻頭言
荒川聖泉キリスト教会の成人科クラスは、「教会だより」を発行する人々の集まりと、もう一つ
は、自由に集まり、自由に語り合う人々の集まりがあります。
自由な集まりの方は、男性も女性もおり、職業も年令もまちまちです。お互いに一週間にあっ
た出来事、また社会面をにぎわす大きな問題、等々を自由に話し合う一時です。
まさに教会サミットという集まりです。長いすをお互いの顔が見えるようにならべ変え、それぞ
れ一週間の報告をしている、雰囲気は同じ礼拝堂でもずいぶんちがったものがあります。
ある人はしんみりと、又他の人はとつとつと語られる中にその人の本音が見える時です。人
のお話しを聞いているうちに、はっと自分の姿が写し出される不思議な時間です。
出エジプトしたイスラエルの民が、これから約束の地に入ろうとする時、十二部族から代表が
出され、カナンの地にスパイに行かされました。そして帰って来た各代表は見て来たことを報 告するところがあります。
ある人は巨人がいると言い、又ある人は大きなぶどうがありすばらしい地であると言いまし
た。又他の人は神様が一緒ならば大丈夫だと言う人もいました。自由に語り合う時間は、私た ちにも「あなたはどう思いますか。」と問われるシーンです。
会堂のどこかでじっと聞き耳を立てながら、じっと聞いておられるお方がおられます。
ヨシュアやカレブのように信仰告白して、立ち上がりたいと思っている昨今です。
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