「同労者」第14号(2000年11月)                           目次に戻る 

聖書の植物

 クリ    ブナ科  (英)chestnut







写真提供:東北大学 玉川欣治氏


 「彼らは山々のいただき嶺にていけにえ犠牲をささ獻げ岡の上にて香を焚きかしのき橡樹や
なぎのき楊樹くりのき栗樹の下にてこの事をおこなふ…」(ホセア4:13文語訳)…橡樹はかしのきと
ふり仮名がふられていますが、「橡」は「とちのき」という意味で、「楊」はやなぎ(柳)です。新改
訳聖書では、橡樹は樫の木、楊樹はポプラ、栗樹はテレビンの木となっています。
 栗の産地としては、イスラエルから緯度で10度ほど北方にあるナポレオンの出身地、イタリ
ヤ半島の西に位置するコルシカ島が有名です。イスラエルは地理的には日本の九州と同じくら
いの緯度にありますから、栗の木がありそうなものですが、聖書にはこの箇所以外にはほとん
ど登場しません。




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