「同労者」第15号(2000年12月)
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(ルカ2:14)
今週もお電話を下さって感謝します。さて今日12月24日はクリスマス日曜日です。12月25
日に最も近い日曜日をクリスマスサンデーとして世界中の教会はお祝いするのです。僅か3分 で、クリスマスの祝福をお話するのは難しい事ですが、ほんの一言申し上げたいと思います。 「いと高き所に栄光が神にあるように。地の上に平和が御心に適う人々にあるように。」これは イエス・キリスト降誕の夜、天使の歌った賛美です。クリスチャンなら誰でも知っているこの賛美 は何を教えているのでしょうか。第一は天地万物に満ちている神の栄光に目が開かれるように との祈りです。
神の栄光が現れて欲しいのでなく、既に現れている栄光に目が開かれることが祈られていま
す。
第二は、地に住む人々すなわち私たちに平和が与えられるようにとの祈りです。しかも一般
の人々にというよりも特に御心に適う筈のクリスチャンの平和が祈られています。もしあなたが クリスチャンなら神に対し、また人に対して平和が保たれているでしょうか。
第三に、これは祈りであると共に期待であると言うことです。祈りとは未だ実現していない事
への願いであると共に目標でもあります。私たちの、神の栄光への開眼。神と人との平和の実 現は、まだまだ低く不徹底である事を自覚せざるを得ません。その目標に向かって励んで行き たいと思います。
混乱極まりなく明るさの乏しいこの時代に、天使の賛歌は正しく魂の清浄を呼び掛ける天の
声と言えましょう。あの最初のクリスマスの夜、この賛美を耳にしたのは素朴な羊飼いの群でし た。今も尚この世の風潮になじめず真実な生き方を求めているあなたに神は語り掛けておら れます。「求めよ。さらば与えられん。尋ねよ。さらば見出さん。門を叩け。さらば開かるべし。」 と。
「いと高き所に栄光が、地には平和が、人には恵み」をと祝福される天来の声に、あなたも、あ
の羊飼い達と共に応える人になってください。 |