「同労者」第16号(2001年1月)                          目次に戻る

ショートコラムねだ

− 創造論と進化論 −

 ある青年とキリスト教の根幹ともいうべき、動物と人間の差異について話す機会があった。動
物と人間の差異を決定しているものは、人間は自然界に属する「体」と霊界に属する「霊」を持
っているのに対して、動物は、「体」のみを持っていることである。それをこの青年に説明した
が、彼は納得できなかった。彼の挙げた理由は、"人間はサルから進化したものなのにどうし
て差があるといえようか。"ということであった。
 考古学なるものが発達した。また科学技術なるものもそのバックにある。炭素同位元素の崩
壊ということを通して、調査対象となっている物ができた年代を調べることができるのである。
聖書の示す年代はわずか六千年に過ぎないのに、同位元素の年代推定値は数十億年におよ
ぶ。古い年代から出土した化石類を順に並べると、進化論の証拠となるものの足跡があるよう
に見えよう。筆者は物心ついたばかりの幼少のときから、神のおられること、聖書が真実であ
ることを疑ったことがないのである。小学校、中学校で「理科」、高校で「生物」、大学で「地学」
を学んだが、すべて進化論をベースとする授業であった。もし、神のおられることと聖書が神の
書であることを疑ったなら、きっと進化論にのまれてしまったにちがいない。
 聖書はこう告げている。「初めに、神が天と地とを創造した。…神が『光りよ。あれ。』と仰せら
れた。すると光りができた。…神が、『地は植物、種を生じる草、…を地の上に芽生えさせよ。』
と仰せられると、そのようになった。…ついで神は、『水は生き物の群れが群がるようになれ。
また鳥は地の上、天の大空を飛べ。』と仰せられた。…ついで神は、『地は、その種類にしたが
って、生き物、家畜や、はうもの、その種類に従って野の獣を生ぜよ。』と仰せられた。するとそ
のようになった。…その後神である主は、土地のちりで人を形造り、…そこで、人は生きものと
なった。」
 聖書の記述する植物、水中の生物、鳥、地上の動物の出現する順序は、考古学者の調べた
これらの発生年代順と一致している。しかし、最も大切な一点は、「これらのものは『偶然』の産
物ではない。」ということである。進化論者の諸説には自然淘汰説、突然変異説などなど多数
がある。しかし、いずれも種の発展を説明できないのである。
 聖書は明快に答える。「神が創造された。」と。種がこのように生まれてきたのは、神の創作
の結果なのである。しかも神は「こうして、(六日間で)天と地とそのすべての万象を完成され
た。」のである。今の時の流れでは、数十億年かかる事象を、神は六日で実行されたのであ
る。
 兄弟姉妹。教会の子供たちが進化論に毒されぬうちに、創造論を教えましょう。
 動物は地から生じたが、人は他の生き物とは別に神が特別に造られた。人が霊を有するこ
とは、救いの恵みに与って知るのである。「人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることが
できません。」
 
 


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