「同労者」第18号(2001年3月)                          目次に戻る

信仰良書

 − 神 へ の 道  (11) −
D.L.ムーディー 著   仙台聖泉キリスト教会 山田 大 訳


・ 囚人の釈放(つづき)

  (前号より)丁度その時、アメリカとイギリスの領事が馬車で駆け付けました。イギリス領事は
馬車から飛び降りると、イギリス国旗ユニオンジャックを取り出し、その(処刑されようとしてい
る)人の体に巻き付けました。アメリカ領事も星条旗で同様にすると、二人はスペイン人官吏の
方へ向き直り、「撃てるものなら、あの旗の上から撃ってみなさい。」と言いました。スペイン軍
人達にその勇気はありませんでした。その旗の背後には二大国の政府が控えていたのです。
それがこの作戦のポイントでした。
 「あの方は私を酒宴の席に伴われました。私の上に翻るあの方の旗じるしは愛でし
た。....ああ、あの方の左の腕が私の頭の下にあり、右の手が私を抱いてくださるとよいの
に。」(雅歌2:4,6) 神に感謝します。今日もし私達が望むなら、その旗じるしの許へ行くことが
出来るのです。どんなに哀れな罪人も、今日神の御旗の許へ招かれているのです。神の愛の
御旗は私達を覆っています。なんと幸いな福音でしょう。なんと祝福に満ちた良きおとずれでし
ょう。今日これを信じ、心に受け入れなさい。そして新しいいのちに入りなさい。今日、聖霊によ
ってあなたの心を神の愛に満たしていただきなさい。そうすれば、闇は追い払われ、暗い心は
吹き飛ばされるでしょう。罪は拭い去られ、平安と喜びはあなたのものとなるでしょう。



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