「同労者」第19号(2001年4月)                      目次に戻る 

Q&Aルーム

 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。
質問の送付先は巻末にあります。



今月もまず回答例をあげてみましょう。

先回の質問の回答例(作成者:野澤)
 先月(3月号)の質問は
 1.主の弟子たちの間でも奇蹟が行われましたが、それにはどういう意味がありますか。?
でした。
 (回答例)主の弟子たちが行った奇跡は以下の三つに区分して考えるのがよいでしょう。
(1)イエスのご在世中に、イエスに派遣されて行った奇蹟
イエスのご在世時に弟子たちが奇蹟を行った記事を引用してみましょう。
・「イエスは十二弟子を呼び寄せて、汚れた霊どもを制する権威をお授けになった。霊どもを追
い出し、あらゆる病苦、病弱を直すためであった。・・イエスはこの十二人を遣わし、そのとき彼
らにこう命じられた。『・・病人を直し、死人を生き返らせ、らい病人をきよめ、悪霊を追い出しな
さい。・・』」(マタイ10:1、5、8)
「十二人は出かけて行って、村から村へ回りながら、至る所で福音を述べ伝え、病気を直し
た。」(ルカ9:6)
・「その後、主は別に七十人を定め、ご自分が行くつもりのすべての町や村へ、ふたりずつ先
にお遣わしになった。そして彼らに言われた。『…そしてその町の病人を直し、彼らに、『神の
国が、あなたがたに近づいた。』といいなさい。…あなたがたに耳を傾ける者は、わたしに耳を
傾ける者であり、あなたがたを拒む者は、わたしを拒む者です。』」
「さて、七十人が喜んで帰って来て、こう言った。『主よ。あなたの御名を使うと、悪霊どもでさ
え、私たちに服従します。』」
 主のご在世時の弟子たちの業は、上のみことばの下線をつけた部分が鍵です。つまり、か
れらの働きは、イエスの働きの一部であったのです。それはイエスが福音を宣教されるため、
ご自分も奇蹟を行われましたが、その働きを弟子を含む組織的なものとして行われたことがわ
かります。私たちはイエスおひとりのことしか目に留めていない傾向がありますが、宣教は弟
子をも用いられて組織的に行われたのです。
(2)ペンテコステの後ペテロなどの使徒や弟子たちによって行われた奇蹟
ペンテコステの後使徒たちの間で行われた奇蹟の記事を挙げてみると、以下のようにたくさん
あります。
・「(ペンテコステのすぐ後に続くできごととして)「そして、…使徒たちによって、多くの不思議な
わざとあかしの奇蹟が行われた。」(使徒2:43)
・「…生まれつき足のきかない男が運ばれてきた。…ペテロは…彼の右の手を取って立たせ
た。するとたちまち、彼の足とくるぶしが強くなり、おどり上がってまっすぐに立ち、歩き出した。
…」(使徒3:2、7、8)
「ペテロはこれを見て、人々に向かってこう言った。『イスラエルの人たち。…このイエスの御名
が、その御名を信じる信仰のゆえに、あなたがたがいま見ており知っているこの人を強くした
のです。』」(使徒3:12、16)
「あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの
御名によるのです。」(使徒4:10)
・「また、使徒たちに手によって、多くのしるしと不思議なわざが人々の間で行われた。…大ぜ
いの人が、病人や、汚れた霊に苦しめられている人などを連れて集まって来たが、その全部
がいやされた。」(使徒5:12)
・「ステパノは恵みと力に満ち、人々の間で、すばらしい不思議なわざとしるしを行っていた。」
(使徒6:8)
・「群衆はピリポの話を聞き、その行っていたしるしを見て、みなそろって、彼の語ることに耳を
傾けた。汚れた霊につかれた多くの人たちからは、その霊が大声で叫んで出て行くし、大ぜい
の中風の者や足のきかない者は直ったからである。」(使徒8:6〜7)
・「さて、ペテロは…八年の間も床についているアイネヤという人にであった。彼は中風であっ
た。…すると彼(アイネヤ)はただちに立ち上がった。」(使徒9:33、34)
・「ヨッパにタビタ…という女の弟子がいた。…彼女は病気になって死に…。ペテロは…ひざま
ずいて祈った。そして遺体のほうを向いて、『タビタ。起きなさい。』と言った。すると彼女は目を
あけけ、…」(使徒9:36、40)
 使徒の働きに記されているこれらの記事を読んでみると、そこに二つの大切な問題があるこ
とが分かります。それは彼らによって強調されていることですが、まずその業は、「イエスの名
によって行われたものであること」、第二に、業を行っている者たちは「イエスの証人であるこ
と」です。ペンテコステに次ぐ弟子たちの業は、神が「イスラエルに悔い改めと罪の赦しを与え
るためにこのイエスを君とし、救い主として、ご自身の右に上げられ」(使徒5:31)たことの証明
のためでした。

(3)パウロによって行われた奇蹟
 異邦人にも福音が伝えられ、パウロによる異邦人世界への宣教が始められるた時にも多く
の奇蹟が伴いました。「あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、
子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべて
のことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがた
とともにいます。」(マタイ28:19〜20)と言われたイエスのみことばは、パウロの時に実現しました。
 教会が異邦人に福音を伝えるに至りその中心てき働きがパウロの宣教に代わって行きまし
た。それと共にイエスの名による奇蹟もパウロの働きに伴いました。それらを少し拾いあげて
みましょう。
・「ルステラでのことであるが、ある足のきかない人がすわっていた。彼は生まれながらの足な
えで、歩いたことがなかった。…パウロは彼に目を留め、いやされる信仰があるのを見て、『自
分の足で、まっすぐに立ちなさい。』と言った。すると彼は飛び上がって、歩き出した。」(使徒14:
9〜10)
・「(エペソにおいて)神はパウロの手によって驚くべき奇蹟を行われた。…その病気は去り、悪
霊は出ていった。」(使徒19:11〜12)
・「(マルタ島において)一匹のまむしがはい出してきて、彼(パウロ)の手に取りついた。…何の
害も受けなかった。ポプリオの父…の上に手を置いて直してやった。このことがあってから、島
のほかの病人たちも来て、直してもらった。」(使徒28:3、5、8〜9)
 パウロがあらゆる国の人々を弟子とするために出ていったとき、主は彼に「あなたがたととも
にいる」というお約束を果たされたのです。マルコの福音書には「全世界に出て行き、すべての
造られた者に福音を宣べ伝えなさい。信じてバプテスマを受ける者は、救われます。…信じる
人々にはつぎのようなしるしが伴います。すなわち、わたしの名によって悪霊を追い出し、新し
いことばを語り、蛇をもつかみ、たとい毒を飲んでも決して害を受けず、また、病人に手を置け
ば病人はいやされます。」(マルコ16:15〜18)とのみことばはパウロに現実でした。けれどもそれ
は常時ではありませんでした。働きの場でそれら必要とする場面に遭遇すると与えられまし
た。彼は自らも恐らく何かの病気であろうと思われる、彼が「弱さ」と表現したものを癒されませ
んでした。テモテには「胃のため、また、たびたび起こる病気のために…」といってテモテの病
気が神癒をもって癒されないことが書かれています。
今はパウロの時代の続きです。神は福音のために必要と認められることをして下さいます。

今月の質問
1.旧約の予言者たちも奇蹟を行いましたが、その奇蹟にはどのような意味がありますか?


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