「同労者」第22号(2001年7月)                目次に戻る

巻頭言
− 信 仰 雑 感 − 
荒川聖泉キリスト教会   浅澤 弘幸

 職業:会社員、38歳。妻と幼児3人および自分の両親と合計七人で都内実家に同居。通勤時
間45分。職種 ソフトウェアの営業マン。平日は毎日帰りが遅く、休日は子供の相手、家庭の
買い物、教会での活動という生活をおくる者です。
一時は自分の信仰の根拠を深めなければと思い、聖書研究会などをやりました。「救い」って
なんだ、「きよめ」ってなんだ。きよめ派じゃなけりゃクリスチャン失格なのか、じゃあバプテスト
系信者の立場はどうなるんだ、とか。しかし今ではそのような教理的なことにはほとんど関心が
なくなりました。肝心なのはどこの宗派だろうが、本人が最後まで信仰者として生きることがで
きるかどうかだと思っています。
最近よく回想することがあります。10代半ばの頃、聖泉のセミナーやキャンプなどの集まりで、
巣鴨の小嶋(彬夫)先生が講師として、熱心に「聖書は神の言葉である」と語っていたシーンで
す。私も近い年齢の若者たちも、多くの人間が輪になって聞いていましたが、今彼らはそれぞ
れどのような生活をしているのかなと考えます。サラリーマンなのか、主婦やってるのか。子供
があのときの年頃に近くなっている人もいるでしょう。あの頃のメンバーで、現在も聖泉の集ま
りで会える人は、だいぶ少なくなりました。
現在の最大関心事は、「教会のマーケティング」です。直接的な「伝道活動」とはちょっと違いま
す。いいものがあってもそれが世間の目に触れなければ、知られざる存在としてあるだけで
す。私達の荒川教会もかなりいっしょうけんめいやっている方ではないかと思います。よくこれ
だけ活動があるなあと感心するくらい、多岐にわたる活動がありますが、それらをネタにして自
分の教会を宣伝してゆく広報関係の方は、やっと始まったばかりというところかと思います。い
かに教会を魅力的にし、人々が集まりやすい要素をつくるか。もちろん自分だけで独走してし
まっては意味がありませんから、牧師と会員全体で進めて行く必要があります。その提案を
し、結果として教会をマーケティングしてゆくことが自分のライフワークなのかなと感じていま
す。「伝道者」ではなく、「教会の営業マン」ですね。


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