「同労者」第25号(2001年10月)
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「わたしが父のもとから遣わす助け主、すなわち父からでる真理の御霊が来るとき、その御霊
がわたしについてあかしします。」(ヨハネ15:26)
「…彼らは、自分たちのうちにおられるキリストの御霊が、キリストの苦難とそれに続く栄光を
前もってあかしされたとき、だれを、またどのような時をさして言われたのかを調べたのです。 …」(ペテロT1:8〜16)
2.3 クリスチャンの初穂としてのイエス
2.1項にイエスと聖霊の関係を取り上げましたが、同じことが信者と聖霊との間にあることが
わかります。このことは、クリスチャンは、イエスと聖霊との関係と同じ関係を聖霊との間にもっ て歩まなければならないことを意味しています。
(1)誕生
「この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権を
お与えになった。この人々は、血によってではなく、肉の欲求や人の意欲によってでもなく、た だ、神によって生まれたのである。」 (ヨハネ1:12〜13)
「イエスは答えられた。「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、水と御霊によって生まれ
なければ、神の国にはいることができません。」(ヨハネ3:5)
(2)水のバプテスマと聖霊のバプテスマ
「エルサレム、ユダヤ全土、ヨルダン川沿いの全地域の人々がヨハネのところへ出て行き、
自分の罪を告白して、ヨルダン川で彼からバプテスマを受けた。」(マタイ3:1〜6)
「ペテロは、このほかにも多くのことばをもって、あかしをし、「この曲がった時代から救われな
さい。」と言って彼らに勧めた。そこで、彼のことばを受け入れた者は、バプテスマを受けた。」 (使徒2:40〜41)
「ヨハネは水でバプテスマを授けたが、もう間もなく、あなたがたは聖霊のバプテスマを受ける
からです。」(使徒1:5)
「五旬節の日になって…すると、みなが聖霊に満たされ」 (使徒2:1〜4)
(3)試み
「主はその愛する者を懲らしめ、受け入れるすべての子に、むちを加えられるからである。訓
練と思って耐え忍びなさい。神はあなたがたを子として扱っておられるのです。父が懲らしめる ことをしない子がいるでしょうか。」(ヘブル12:6〜7)
「試練に耐える人は幸いです。」(ヤコブ1:12)
(4)宣教
「あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によ
ってバプテスマを授け、…」 (マタイ28:18〜20)
「みことばを宣べ伝えなさい。」(テモテU4:2)
(5)礼拝
「彼らが主を礼拝し、…」 (使徒13:2)
(6)祈り
「愛する人々よ。あなたがたは、自分の持っている最も聖い信仰の上に自分自身を築き上げ、
聖霊によって祈り、神の愛のうちに自分自身を保ち、…」(ユダ20〜21)
(7)喜び
「あなたがたにも、今は悲しみがあるが、わたしはもう一度あなたがたに会います。そうすれ
ば、あなたがたの心は喜びに満たされます。そして、その喜びをあなたがたから奪い去る者は ありません。」(ヨハネ16:22)
(8)聖霊に満たされた生涯
「御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人たち…」(使徒6:3)
(9)死
「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている…」(ヘブル9:27)
(10)復活
「兄弟たちよ。私はこのことを言っておきます。血肉のからだは神の国を相続できません。朽ち
るものは、朽ちないものを相続できません。聞きなさい。私はあなたがたに奥義を告げましょ う。私たちはみなが眠ってしまうのではなく、みな変えられるのです。終わりのラッパとともに、 たちまち、一瞬のうちにです。ラッパが鳴ると、死者は朽ちないものによみがえり、私たちは変 えられるのです。朽ちるものは、必ず朽ちないものを着なければならず、死ぬものは、必ず不 死を着なければならないからです。しかし、朽ちるものが朽ちないものを着、死ぬものが不死を 着るとき、『死は勝利にのまれた。』としるされている、みことばが実現します。『死よ。おまえの 勝利はどこにあるのか。死よ。おまえのとげはどこにあるのか。』死のとげは罪であり、罪の力 は律法です。しかし、神に感謝すべきです。神は、私たちの主イエス・キリストによって、私たち に勝利を与えてくださいました。」 (コリントT15:50〜57)
次の表にイエスとクリスチャン個人に対する聖霊の聖業を整理してあります。引用聖句を全
部書き込むとよくお分かり頂けると思うのですが、紙面の都合で割愛しますので、是非聖書を 開いてご覧下さい。イエス・キリストは、救われる人間の初穂であられて、人間の歩みを歩まれ たのです。聖霊とのかかわりにおいてもそうでした。
「御霊によって歩みなさい。」(ガラテヤ5:16)
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