写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可によ り掲載。詳細はホームページ、 http://www2.seisen-u.ac.jp/~hirobe/biblicalplants.html または、「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。 「空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない。それだの に、あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる。あなたがたは彼らよりも、はるかにすぐれ た者ではないか。 あなたがたのうち、だれが思いわずらったからとて、自分の寿命をわずかでも延ばすことが できようか。 また、なぜ、着物のことで思いわずらうのか。野の花がどうして育っているか、考えて見るが よい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンで さえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。きょうは生えていて、あすは炉に投げ入れ られる野の草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくだ さらないはずがあろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ。 だから、何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな。」 (マタイ6:26〜31 日本聖書協会訳) イスラエルの野の花には、ここに紹介されているような美しいものが数多くあるそうです。 アネモネ、ラナンキュラスよりやや遅れて咲く赤い色のやや大輪のパレスチナアドニスAdonis palaestinaが咲く。 イスラエルには他にも何種類かのアドニスがあるが、パレスチナアドニスの花の直径は 3〜5cmとこの仲間では一番大きい。福寿草の仲間で可憐な花である。 ロンのチューリップはかつてオランダに持って行かれ、品種改良されて栽培種のチューリップと なった。この花も赤いので、非常に目立つ。砂漠地帯にはTulipa systolaが自生している。 持つ植物で、花の直径は約3cmである。スイセンの根は有毒であるが、香りがよい。 ずかではあるが、下部ガリラヤ(アルベル)とカルメル山にもある。雅歌の谷間のゆりと考える 人もいる。 「人は、そのよわいは草のごとく、その栄えは野の花にひとしい。」(詩篇103:15) 「荒野に呼ばわる者の声がする。『主の道を整えよ。荒地で、私たちの神のために、大路を平 らにせよ。すべての谷は埋め立てられ、すべての山や丘は低くなる。盛り上がった地は平地 に、険しい地は平野となる。このようにして、主の栄光が現わされると、すべての者が共にこれ を見る。主の口が語られたからだ。』『呼ばわれ。』と言う者の声がする。私は、『何と呼ばわり ましょう。』と答えた。『すべての人は草、その栄光は、みな野の花のようだ。主のいぶきがその 上に吹くと、草は枯れ、花はしぼむ。まことに、民は草だ。草は枯れ、花はしぼむ。だが、私た ちの神のことばは永遠に立つ。』」(イザヤ書40:3〜8) |