「同労者」第31号(2002年4月)                          目次に戻る

わかふうふわかもん

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 仙台聖泉キリスト教会、山田行(やまだあゆみ)さんに、子育て中の若い夫婦や結婚予備軍
の青年男女と一緒に学ぶことを目的とした新しいコラムを担当して頂くようお願いしました。見
回せば大変難しい世の中になってしまっています。クリスチャンでなくても、子供を扱うことは非
常に大変です。ましてクリスチャンはこのような世にあって、福音をまず自ら得ていることとそれ
を子供の訓育の中に具現化するためには大変な知恵と技量とが必要でしょう。それを得るた
めにはたゆまない研鑽が必要であろうと思います。
 「蛇のごとくさとく、鳩のごとく素直に」とイエスは言われました。このコラムを通して若いかた
がたが、よい学びをすることができるよう願ってやみません。(編集委員)
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 − 最近私が思うこと  −
仙台聖泉キリスト教会 山田 行

 「生きがい」とは何か。
「広辞苑」によると「生きているだけの値打ち、生きている幸福・利益」とありました。世の中で
はこの値打ちを、愛とか、お金、名声などによって評価していると思いました。しかし、人がうら
やむほどのお金や名声があっても、生きがいがあるのかなと思う人もあれば、そのようなもの
がなくても実に生きいきと生きがいのある生活をしている人もあります。
生きがいとは、生きていてどれだけの利益があったかという結果にかかわることではなく、何の
ために生きているかという目的がすごく重要なのではないかと思います。
聖書にイエスの生涯は仕えられるためではなくかえって仕えるため、多くの人のためあがない
の代価として自分のいのちを与えるという御言葉があります。ということは、人に仕えられて偉
くなって立場がすばらしいというより、人に仕えて自分の値打ち存在価値があるということで
す。
「受けるより与えるほうが幸いである」(使徒20:35)という御言葉のとおりに私の生きがいは、ど
んな小さなことでも周りの人々のために、仕えることなんだと思いました。
人からの評価がほしいと思うのではなく神からの評価を求める人生へ、そろそろ変わらなくて
はいけないと思っています。
ベタニヤの一人の女性が高価なナルド油をイエス様にささげた記事が私はとても好きです。彼
女のできる精一杯のことを神様にした姿は、私もそのような者になりたいと思いました。


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