「同労者」第32号(2002年5月)                      目次に戻る 

Q&Aルーム

 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。
質問の送付先は巻末にあります。

 先月の質問の回答例(作成者:野澤)
 先月の質問は
 1.イエス・キリストについて彼のどういうことについて学ぶべきでしょうか?
でした。

 出題者としては4月号の質問同様"答えようがない"と言われそうだと思いながら書いた次第
です。
イエス・キリストについて学ぶというと、クリスチャンホーム育ちでない方々は、教会を訪ねた
り、三浦綾子さんに代表されるようなキリスト教の書物を読んだり、あるいは聖書を読んでみた
ことでしょう。そういった中で、神がおられ、イエスは救い主であると思うことができるようにな
り、自分もキリストを信じていこうと決心したことでしょう。クリスチャンホームに育った方々は、
神がおられること、聖書に神のことば記されていること、自分ですすんで信仰をしようと決断す
る前から、自分の罪は何であるか、神様は自分を知っておられるといったことをある程度は分
かっているでしょう。そしてどのようなかたちであれ、罪や不服従を悔い改めて神に立ち返る経
験をされたことでしょう。いずれにしてもイエス・キリストが信仰の中心であることを知っていると
思います。
 確かにイエス・キリストについて学ぶといったら、キリスト教のほとんど全体を指してしまうでし
ょうが、その中で以下のような項目を取り上げるとよいと思います。
(1)イエスは神であること
  ・イエスの神性について
  ・父なる神・聖霊なる神と御子イエスとの関係について
 「彼らはみなで言った。『ではあなたは神の子ですか。』すると、イエスは彼らに『あなたがた
の言うとおり、わたしはそれです。』と言われた。」(ルカ22:70) この聖書記事はイエスご自身が自
分を神とされたことを示しています。
 「このキリストは万物の上にあり、とこしえにほめたたえられる神です。」(ローマ9:5) パウロはイ
エスを神と認めています。
 「イエス・キリストのしもべであり使徒であるシモン・ペテロから、私たちの神であり救い主であ
るイエス・キリストの義によって私たちと同じ尊い信仰を受けた方々へ。」(ペテロU 1:1) ペテロも
イエスを神としています。
(2)神が人間となられたこと
  ・降誕のできごとについて     ・イエスの人格について
  ・イエスの品性について
 神は永遠であられます。イエスは「イエスは彼らに言われた。『まことに、まことに、あなたが
たに告げます。アブラハムが生まれる前から、わたしはいるのです。』」(ヨハネ8:58)と言われ、ご
自分が永遠の神であられることを示されました。その永遠の神が人間となるとはどういうことで
あったのでしょうか。
 ローマ・カトリックの信者たちは、イエスが原罪をもっておられないためには、母マリヤも原罪
を持っていてはおかしいと考えました。原罪をもっている母から生まれたら原罪をもった子がで
きるというわけです。私たちはこのような議論に出あうときどう考えどう対処したらよいのでしょ
うか。
 また人となられたこのお方はどのような人格を持たれ、どのような品性のお方でしょうか。
(3)イエスはキリスト(救い主)であること
  ・イエスの地上生涯について    ・イエスの死について
  ・イエスの復活について      ・イエスの昇天について
  ・イエスの再臨について
「きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キ
リストです。」(ルカ2:11)キリストであるとはどういうことなのでしょうか。それを学び救いに与る信
仰を確かなものとさせて頂きたいものです。
(4)イエスの教えについて
 イエスは山上の垂訓はじめ多くの教えを語られました。信ずるということはイエスの教えに従
って生きることです。それを学びたいものです。
(5)奇蹟について
 「これらのこと(イエスの奇蹟を含む伝記)が書かれたのは、イエスが神の子キリストであるこ
とを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得
るためである。」(ヨハネ20:31) イエスのなさったみ業を学ばせていただき、いのちを得たいもの
です。


今月の質問
1.イエスは神であられることについて述べてください。
今回もまた、まずご自分で回答を考えてみて下さい。


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