「同労者」第34号(2002年7月)                      目次に戻る 

Q&Aルーム

 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。
質問の送付先は巻末にあります。

 先月の質問の回答例(作成者:野澤)
  先月の質問は、回答例も終わりに行き着きませんでしたので、さらに考えていただけるよう
にということで
 1.イエスは神であられることについて述べてください。(つづき)
でした。 先月号の回答例は、R.A.トーレイの「聖書の教え」からの抜粋でした。今回はその
つづきとさせていただきます。


<キリストの神性>
2.神的属性・・イエス・キリストは神の本質・性質を持っておられること
 2.1 イエスは全能のおかたである
(1) 「イエスは立ち上がって会堂を出て、シモンの家にはいられた。すると、シモンのしゅうとめ
が、ひどい熱で苦しんでいた。人々は彼女のためにイエスにお願いした。イエスがその枕もと
に来て、熱をしかりつけられると、熱がひき、彼女はすぐに立ち上がって彼らをもてなし始め
た。日が暮れると、いろいろな病気で弱っている者をかかえた人たちがみな、その病人をみも
とに連れて来た。イエスは、ひとりひとりに手を置いて、いやされた。」(ルカ4:38〜40)
 イエスは病気を支配できるお方でした。イエスが病人を癒されたことについては、福音書中に
数多く載せられています。
(2)「・・イエスはナインという町に行かれた。・・イエスが町の門に近づかれると、やもめとなった
母親のひとり息子が、死んでかつぎ出されたところであった。・・主はその母親を見てかわいそ
うに思い、「泣かなくてもよい。」と言われた。そして近寄って棺に手をかけられると、かついで
いた人たちが立ち止まったので、「青年よ。あなたに言う、起きなさい。」と言われた。すると、
その死人が起き上がって、ものを言い始めたので、イエスは彼を母親に返された。」(ルカ7:11〜
15)
その他、会堂管理者の娘(ルカ8:54〜55)、ラザロ(ヨハネ11:42〜43)など。
 イエスは人間の死を支配されるお方でした。
(3)「見よ、湖に大暴風が起こって、舟は大波をかぶった。ところが、イエスは眠っておられた。
弟子たちはイエスのみもとに来て、イエスを起こして言った。『主よ。助けてください。私たちは
おぼれそうです。』イエスは言われた。『なぜこわがるのか、信仰の薄い者たちだ。』それから、
起き上がって、風と湖をしかりつけられると、大なぎになった。人々は驚いてこう言った。『風や
湖までが言うことをきくとは、いったいこの方はどういう方なのだろう。』」(マタイ8:24〜27)
 イエスは風も海も支配する能力を持っておられました。
(4)「夕方になると、人々は悪霊につかれた者を大ぜい、みもとに連れて来た。そこで、イエスは
みことばをもって霊どもを追い出し、また病気の人々をみなお直しになった。」(マタイ8:16)
その他多数の箇所。(ルカ4:35〜36、41)など。
 イエスは悪霊を支配する能力をお持ちのかたでした。
(5)「神は、その全能の力をキリストのうちに働かせて、キリストを死者の中からよみがえらせ、
天上においてご自分の右の座に着かせて、すべての支配、権威、権力、主権の上に、また、
今の世ばかりでなく、次に来る世においてもとなえられる、すべての名の上に高く置かれまし
た。また、神は、いっさいのものをキリストの足の下に従わせ、いっさいのものの上に立つかし
らであるキリストを、教会にお与えになりました。教会はキリストのからだであり、いっさいのも
のをいっさいのものによって満たす方の満ちておられるところです。」
(エペソ1:20〜23)
 イエス・キリストはこの世のすべての支配、権威、権力、権勢を持たれており、かつ未来の世
においてもすべてのものを支配されるお方です。
(6)「御子は神の栄光の輝き、また神の本質の完全な現われであり、その力あるみことばによ
って万物を保っておられます。また、罪のきよめを成し遂げて、すぐれて高い所の大能者の右
の座に着かれました。」(ヘブル1:3)
 イエスはかれの力あるみことばによって万物を保っておられるお方です。


今月の質問
1.イエスが神のご性質を持っておられる他の証拠としてかれの全知、偏在(どこにでもおられ
ること)、永遠、不変について聖書の教えを述べてください。



 目次に戻る     表紙に戻る