「同労者」第34号(2002年7月)                          目次に戻る

信仰良書

 − 神 へ の 道  (27) 
D.L.ムーディー 著   仙台聖泉キリスト教会 山田 大 訳

母との約束

 これを読んでおられるあなたは、死に行くお母さんの傍で彼女から「必ず天国で会いましょう
ね」と言われ、そう約束をしたお若い方かも知れません。ああ、しかしあなたは新しく生まれな
ければ決してお母さんに会うことは出来ません。私は、新しく生まれる必要などないと言う不信
者たちよりナザレのイエスを素直に信じます。先に死んでしまった子供に会いたい親は御霊に
よって生まれなければなりません。もしかするとあなたが最近愛する子供を葬った方かも知れ
ません。そうだとしたらあなたの家はどんなにか暗いことでしょう。あなたが新しく生まれない限
りその子にはもう二度と会えないのです。もしあなたが愛する子供に再会したいのなら新しく生
まれなければなりません。
 愛する子供を天国に送られたお父さんやお母さんがおられるかも知れません。もし愛するお
子さんの声を聞くことが出来たならその声は「この道を来て」と言うでしょう。あなたには天国へ
行ってしまった友人がいませんか。皆さんの中に光輝く国にお母さんがいるという人がいませ
んか。もしお母さんの声が聞けるならこう言ってはいませんか。「息子よ。この道をおいで」「娘
よ。この道をおいで」もしあなたがお母さんに会いたいなら新しく生まれなければなりません。
 天国には私たちみんなのお兄さんがいます。約二千年前に彼は天の岸辺へ渡って行ってし
まわれ、そこからあなたを天国へ招いておられます。私たちは世に背を向けましょう。世に耳を
貸さないようにしましょう。十字架の上のイエスを見つめましょう。そうすれば主は救ってくださ
います。そしていつの日か私たちは御国で麗しい王を見、そこに永遠に留まるのです。
 



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