「同労者」第34号(2002年7月)                          目次に戻る

わかふうふわかもん

 − 自  立  −
仙台聖泉キリスト教会  山田 行

仙台教会では月に1度分科会伝道会を開いています。
 4つのクラスに分かれていますが、どなたでも好きなクラスを選んで出席できるシステムにな
っています。
 1つは子供達や若者が近くの公園で元気にあそぶクラス、
 1つはその時の旬のテーマを持って話し合っているクラス、
 1つは中高年のクラス、
 そして私が担当をさせて頂いている女性として母として学ぶクラスです。
礼拝後それぞれがお昼の食事をとりながらスタートするのですが、本当にメニューもバラエテイ
ゆたかなようで、みなさんそれぞれ楽しそうにとっているようです。
私たちのクラスもいつもお弁当を買ってきておいしいデザート、時にどなたかが手作りのものを
持ってきて下さったりと、とても盛り上がってしあわせタイムです。
新しい方々も出入りしますし、求道中の方もいらっしゃいますが、一緒に食事をとるととても集
会に入りやすいように思います。
 今年の私たちのクラスの学びは「女性のための実践的自立学」というテキストの本を使って
います。
 「自立」という言葉に私たちがとても感じていたイメージは、他人には依存しないで自分一人
でする、他人のことはかえりみない、利己的、生意気などというものでしたがこの本に書かれた
丸屋真也先生(臨床心理学博士、牧会学博士)にお会いしてお話を聞いたとき人生において
「自立」ということはとても大切なことであると学びました。本当の自立とは、どのような状況に
置かれた場合でも、自分を見失わないでよい対人関係をつくること、人から離れていくことでは
なく、逆に「人との関係をみずから築いていくことで、あらゆる問題に適切に対処できるようにな
ること」だそうです。
女性である私たちも社会、家庭、教会など多くのかかわりがあります。クリスチャンとしてどう生
きていくのか、どうかかわっていくのか、学びの必要を感じました。
 いかに周りの人とのかかわりで自分が振り回されすぐに影響されたり、流されたり、反対に
周りの人に害になっていることもあるのです。昨日は「Yes」と言っていたのに今日は「No」と言
う感情の変化、特に家庭は一人の行動、言葉、感情、考え方で皆が影響されていきます。自
立していない親に育てられる子供は自立の妨げを受けてしまうのです。
学びがとても深いので困難を感じていますが、とても大切なことだなと感じています。
人との関わりを学ぶ時、私たちはそれ以上に神様とのかかわりの重要性を知りました。知らず
に神様の一方的な導き、愛を望んで、何を私たちにして下さるのかばかりを気にするようなも
のになっていないでしょうか。私たちの側も神様との関係を築き上げるには、しなくてはいけな
いことがあると思うのです。何をするのか?どうお応えするのか?
神様は何を喜んで下さるのか?祈り求めつづけなくてはいけません。あらゆる問題に逃げない
で、神様と供に適切に対処できるようにさせて頂くこの「自立」という大きなテーマ、子供たちが
親からきちんと自立していくと同時に自分も自立していく、チャレンジしつづけていきたいと思い
ます。
 


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