巻頭言 あった。CSの会計から始まり、今は私がその実務を負っている。総会が終わって一挙に任さ れたというのではなく、数年かけて移行してきた。 その間には今まで会計をしてきた牧師と毎月綿密に連絡を取りあってきた。そうしているうち に現金の出し入れの記帳はその日その日に済ませることや、月に一度会計を締めて役員会 などで示すことの大切さが最近やっと分かってきた。集会献金に続いて、最近では月定献金の 受け取りもしている。それには、献金袋に金額は書くが、氏名を記入しない方式にして、信徒 の私でも心騒がすことなくその実務にたずさわることができるようになった。 しかし、今年の春の突然の牧師の入院で会計連絡がいつもと異なることとなり、うまくいくだろ うか心配したが、ひと月だけその事務が滞ったことがあるが、その後、大きな混乱もなかった。 私には訓練の時であった。 私は経理の勉強も経験もしていないので、会計実務を受諾するには躊躇した。案の定、パソ コンの前に現金と、銀行帳などを見比べて途方に暮れたこともあった。 教会会計の奉仕をするにあたってその考え方、見方の認識を把握しなければならなくなった。 そこで、ヨルダン社から出ている『新・教会の会計』なる本を買って読み、パソコンのデータソ フトと中京教会の会計の実務実績とを折り込んで私自身が把握できる方法を立ち上げてい る。金額を計算し、請求書を査収し支払ったあと記帳する。教会総会での予算の中で仕事をし て行かねばならない。教会員の兄弟姉妹が立て替えている金額を伝票の形でやりとりし支払 う。連合負担金出金の月々の計算などはボタンひとつでその月の計算をパソコンがする。対外 献金出金先の振込先に金額を毎月、所定の用紙に印刷し送金する。牧師の銀行口座や会堂 建築費返済口座への振替送金も毎月の仕事だ。会計の運用そのものについては総会や役員 会の決定にそって金銭の出し入れをするのが私の役目であると認識している。 私が今している仕事は、教会のかしらたるキリストの付託に応えるための奉仕であり、私の ための仕事ではなく常にキリストの福音のためになされていく仕事である。中京教会の収入役 (ローマ16:13)すなわち、会計実務奉仕者である。主に委ねられたこの教会は、牧師、役員会へ の尊敬と敬意があり、会計実務者、担当者への信頼があって会計業務がなされている。
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