「同労者」第37号(2002年10月)                目次に戻る  表紙に戻る

わかふうふわかもん

 − 敬老の日に思う  −
仙台聖泉キリスト教会  山田 行

 9月は敬老の日がありました。
 教会からも70才以上の方々に、お祝いのプレゼントと感謝のカードが贈られました。老人と
は呼べない位、本当にとてもお元気で若々しくしておられますので、若い私達の方が"がんばら
なくちゃ"と励まされます。
 私も主人の母と同居しています。73才ですが、ほとんど自分の身の回りの事は自分でしてく
れています。私達は朝から夜までバタバタと仕事、子育て時間に追われて生活していますが、
義母はゆっくりと自分のペースでなすべきことをしてくれるので感謝しています。
 「年をとるということは大変なことなのよ。」と私の実母に何度も聞かされていますので、一体
どういうことなのかと考えることがあります。
 年をとると自分の知っている人々がいなくなります。死だけでなく病気などでも互いに会えなく
なりますし、自分の行動も制限されるのでまわりの人々との接触も限られるようになって孤独と
いうものがあり、また身体の不調、精神的なこと、様々な困難があるようです。特に自分の親
が年をとって衰えていくことは子供である私達にはなかなかわからないことで、いつまでも元気
で変わらないように思ってしまいがちになります。
 しかし、私達は年をとっていく人達と共に生活をして現実を受け止めてその方々の思いを考
えなくてはいけません。
 今年の夏、家族で旅行をしました。私は久しぶりに義母のとなりで寝ました。義母は「おじいさ
んがいなくて淋しい時もあるけれど、家族と教会がそばにいてくれて安心なのよ。そして一番は
神様がいつも一緒にいてくれるから本当に安心なの。感謝なのよ。」と静かに語ってくれまし
た。
 その変わらない一途な信仰にふれるたびに、私は感動して涙が出そうになります。若い時に
神様と出会ってそれからずっと義母はどんなに大変な時でも神様と歩みつづけ、変わらない全
信頼をおいている姿に頭が下がります。私もこのような信仰者になりたいと思いました。
 生活していく上で、いろいろな困難があると思いますが、義母も神様と共に戦って祈っていて
くれること家族を愛し助けてくれていること、感謝しました。
 サマーキャンプで中高年の信仰のクラス出させて頂きましたが、敬老を迎えている聖泉の大
先輩の皆様、いつまでもお元気でいて下さい。
「ですから、私たちは勇気を失いません。たとい私たちの外なる人は衰えても、内なる人は
日々新たにされています。」
(コリントU4:16)

 

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