「同労者」第41号(2003年2月)                目次に戻る    表紙に戻る

巻頭言
− 信 仰 の 継 承 − 
仙台聖泉キリスト教会   石井 矗

「わたしはあなたの父アブラハムの神である。恐れてはならない。わたしがあなたとともにい
る。わたしはあなたを祝福し、あなたの子孫を増し加えよう。わたしのしもべアブラハムのゆえ
に。」(創世記26:24)

 この聖句は父なる神がアブラハムの子イサクに語った言葉です。イサクとはどんな人物であ
ったのであろうかと思い、参考書を開いて見ました。その中には、
――イサクの生涯はきわめて平凡である。彼はその父アブラハムとその子ヤコブとの間にあ
って、その影におおわれているような感じがする。彼はよい父を与えられ、よい妻を与えられ、
また良い環境の中に生涯を過ごした。彼には格別な特色がない。彼は人間的な弱さもあり、ま
た欠陥もあった。――しかし、彼はその欠陥にもかかわらず、祝福の子であった。その祝福の
秘密は何であったろうか。それは、彼自身の徳によるのでなく、その父アブラハムに対する祝
福と約束とのゆえであった。彼は父に対して約束された子であったために顧みられたのであ
る。私たちもまたイサク同様に、自分には何の徳もなく、功績もない。ただ主イエスにあるという
ことのために祝福を受けるのである。その点において、イサクは私たちの最もよい型である。
――
と書かれてありました。
 私はクリスチャン二世として生まれ、信仰の継承と父が始めた事業の継承をここまで続けて
まいりました。その道のりは平坦な道ばかりではありませんでした。しかしこの教会に変わらず
行き続けるものに神は祝福を与え続けてくださいました。これからは次の世代に継承していか
なければなりません。幸いにもこの教会にも多くの期待された若い方々がいます。そこに私も
望みを持ち、信じていきたく願っております。





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