「同労者」第41号(2003年2月)                 目次に戻る  表紙に戻る 

Q&Aルーム

 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。
質問の送付先は巻末にあります。

 先月の質問の回答例(作成者:野澤)
 先月の質問は、
「イエス・キリストは真の人間であられた」と主張していることを示して下さい。」
でした。引き続きR.A.トーレイの「聖書の教え」からの引用をさせていただきます。

<キリストの人性>
1.イエス・キリストは「人」という名で呼ばれている。
(1)イエス・キリストは昇天後も人と呼ばれている。
「神は唯一です。また、神と人との間の仲介者も唯一であって、それは人としてのキリスト・イエ
スです。」(テモテT2:5)
(2)イエスは「人の子」と呼ばれた(それは77回にも及んでいる)。
「人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです。」(ルカ19:10)

2.イエス・キリストは人間としての肉体的性質を持っておられる
(1)永遠の言は血肉を持った肉体となり給うた。
「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとか
ら来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。」(ヨハネ1:14)
「そこで、子たちはみな血と肉とを持っているので、主もまた同じように、これらのものをお持ち
になりました。これは、その死によって、悪魔という、死の力を持つ者を滅ぼし、・・」(ヘブル2:14)
(2)イエス・キリストは自らの復活後にも、真の人間的な体を持っておられた。
「わたしの手やわたしの足を見なさい。まさしくわたしです。わたしにさわって、よく見なさい。霊
ならこんな肉や骨はありません。わたしは持っています。」(ルカ24:39)
「それからトマスに言われた。『あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手を伸ばし
て、わたしのわきに差し入れなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい。』」(ヨハネ
20:27)
(3)イエス・キリストは今も栄光の中に、人間的な体を持っておられる。そしてやがてかれは雲に
乗り、「人の子」としてこの世に再び来られる。
「しかし、聖霊に満たされていたステパノは、天を見つめ、神の栄光と、神の右に立っておられ
るイエスとを見て、こう言った。『見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるの
が見えます。』」(使徒7:55〜56)
「さらに私は、御座――そこには、四つの生き物がいる。――と、長老たちとの間に、ほふられ
たと見える小羊が立っているのを見た。これに七つの角と七つの目があった。その目は、全世
界に遣わされた神の七つの御霊である。」(黙示5:6)
「イエスは彼に言われた。『あなたの言うとおりです。なお、あなたがたに言っておきますが、今
からのち、人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見る
ことになります。』」(マタイ26:64)

3.人間的な出生
(1)イエス・キリストには人間としての両親があり(註:ヨセフが父という意味ではない)、人間とし
ての祖先があった。マリヤが真にイエス・キリストの母であったことは、神がイエス・キリストの
父であったことと同様に真実であった。
「彼らがそこにいる間に、マリヤは月が満ちて、男子の初子を産んだ。それで、布にくるんで、
飼葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。」(ルカ2:6〜7)
「彼は預言者でしたから、神が彼の子孫のひとりを彼の王位に着かせると誓って言われたこと
を知っていたのです。」(使徒2:30)
「神は、このダビデの子孫から、約束に従って、イスラエルに救い主イエスをお送りになりまし
た。」(使徒13:23)
「御子は、肉によればダビデの子孫として生まれ、・・」(使徒1:3)
「しかし定めの時が来たので、神はご自分の御子を遣わし、この方を、女から生まれた者、ま
た律法の下にある者となさいました。」(ガラテヤ4:4)
「私たちの主が、ユダ族から出られたことは明らかですが、・・」(使徒7:14)



今月の質問
聖書は、「イエス・キリストは真の人間であられた」と主張していることを、イエスがご在世中は
人間としての制限の中に生きられたことによって示して下さい。



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