「同労者」第42号(2003年3月)                目次に戻る  表紙に戻る

わかふうふわかもん

 − その時必要な助け −

仙台聖泉キリスト教会  山田 行

 今月の山田家のトップニュースは長男がスキーで骨折したことです。スキー教室に入って先
生と二人ですべっている時、親から離れて見ていない時の事だったのでものすごく痛がる子供
の姿を見た時は、ドキドキして何をどうすれば良いか分からなくなってしまいました。けれども長
男とまず神様にお祈りして「すべておまかせしましので、よろしくお願いします。」と願いました。
不思議なように、山形のスキー場から仙台に帰る道のりは痛みの中でも長男はぐっすり眠るこ
とが出来ました。
 祝日で、もう夜になっていたので病院が診てくれるか心配でしたが、家のすぐ近くの整形外科
の病院がすぐ対応してくれました。その時「入院して手術の可能性もあります。」と言われたの
ですが、次の朝もう一度病院へ行き院長先生の診断では「ギブスをし、入院の必要はありませ
ん。」と言うことでした。本当に一つ一つ導いて下さる神様に感謝しました。
 少し落ち着いてくると、子供のつらそうな姿、不自由な姿を見ると今度は親として自分を責め
はじめ真下。雨がふって雪の状態が悪いのにやらせてしまったとか、小さいのに無理をさせす
ぎたのではないかとか、ここには書けないようなどうでもよいことまで考え、すべて自分が悪い
からこういうことが起きたのではないかと思ったのです。主人にそのことを伝えると主人も「同じ
ように自分を反省したがそこまでおかしくなってはいけない。」と答え増した。私ははっと我に返
りました。子供に何かあるとこんなに自分を責めて追いつめるものかとびっくりしました。そし
て、自らの弱さを痛感したのです。しかし、教会の方々はじめ家族が長男へのはげましもあり
ますが、親である私たちにも温かい言葉をかけて下さり、まただまって温かく見守って下さった
りと私のきずも少しずついやされました。
 私は今回の事を通して分かったことは、大変な時、つらい時には本人はもちろんその親も共
にショックを受けたり、傷ついたりしているということです。私の子供は骨折ですぐ治りますが、
もっともっと大きな問題を親子でかかえている方々がいらっしゃるということと、その方へ私は
どういう助け、言葉、態度が必要か少し考えることができました。
 神様の助けはすべてにおいて、その時に必要なものであったことを感謝しつつ、私自身もそ
のような配慮ができる者になりたいと願いました。





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