あかし
4月1日、宇都宮の義母が75年の生涯を閉じて召されました。これで今年になって(茂永幸
姉、野澤靖乃姉にくわえ)愛する3人の姉妹を失いました。
義母は21歳のころ、真岡で同じ助産婦をしていた方の家庭集会に導かれて、イエス・キリスト
を信じて救われました。
その後親の激しい反対の中で信仰を守り通し、26歳で結婚、1年後移転した宇都宮でクリー
ニング業を始めました。そして同じ時に3人で家庭集会を開きました。それが今の宇都宮教会 となっています。
その生涯は信仰一筋、教会の柱となって忠実に神に仕え、今日まで多くの働きをなしてきま
した。特に山本岩次郎先生と同じ神学校で学び、若い頃北海道の近いところで牧会なされたこ とで親友であった初見司郎先生(96歳、札幌めぐみ教会)とは二十数年の長い年月、宇都宮 の地で労苦を共にしました。
そしてその信仰は3人の子供たちに、家業は長男に受け継がれたのです。
朝早く熱心に祈っていた声と私たちの結婚を積極的に進めてくれたことが私の心に残っていま
す。闘病中は孫の健康や大学受験(合格を聞いたときは大変喜びました)のことを心配した り、苦痛のために弱気になることもありましたが、「汝はわがものなり」の聖句に堅く立ち、「神 に全てを委ねている」ことを告白し、その魂はいつも平安でした。
また、病院で八日間看病し、前夜式で故人の思い出を話した私の娘も大切な人生経験をし
たに違いありません。
クリスチャンの死は悲しさの中にも再会の希望を与え、残された者の間の絆を強め、新たな
生きる力を神から与えられます。
「私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。今からは、義の栄冠が
私のために用意されているだけです。かの日には、正しい審判者である主が、それを私に授 けてくださるのです。私だけでなく、主の現れを慕っている者には、だれにでも授けてくださるの です。」(テモテU4:7〜8)
前夜式の式辞で語られた聖句です。
|