巻頭言 なたの上にあるのは、神のいつくしみです。ただしあなたがそのいつくしみの中にとどまってい ればであって、そうでなければ、あなたも切り落とされるのです。」(ローマ11:20) 冒頭のみ言葉は、この年のはじめに与えられた御言葉です。 この年、自分がどのようなところより引き出されたのか、そしてまたどのような台木に接ぎ合 わされたのかをじっくりと考え、台木の期待している実を稔らせる様祈りつつ信仰に励みたいと 願ってます。 この聖句の前の段落より聖書を読んでいただけると分かりますが、私が台木に接がれるた めに犠牲になり切り取られた枝がありました。その枝ははじめより台木になるべく成長し切り落 とされ、接ぎ合わされる枝を待っていたことであります。もしかするとその枝は、多くの実を稔ら せていた枝かもしれません。 しかし、神様はその枝を惜しまずに台木に私を接がれ、その枝以上に実を多く結ぶことを期待 しておられるはずです。私に期待されている実は何でしょうか、どれだけの量をのぞまれている のでしょうか。 信仰生活をこれからも一生涯続けていく上で期待されている実が何であるかを祈り求めつつ、 歩んでいきたいと願っています。私の前には、多くの実を結び教会を担っている先輩方が信仰 の戦いの中を歩んでいます。そのことは、私共あとから付いて行く者にとっても、さらに後ろに も多くつながっている若い方々にも励みになることです。 教会で信仰の継承、教会建設と叫ばれて長い年月が過ぎています。この世の中と深く絡み合 った生活の中で信仰生活を続けることそれは大変な戦いですが、新しい台木に接がれた私も 信仰の継承,教会の建設をともに戦い担わせていただきたいと願います。 新しい台木の栄養によって生きている私たちは、台木の信仰と同じにならなければいけないは ずです。時として自分自身の我侭が優先しそうになりますが、台木に接ぎ合わされた者である ことを忘れずに期待されている様に神の慈しみの中で実を結んで行こうと願っています。
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