ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。
質問の送付先は巻末にあります。
先月の質問の回答例（作成者：野澤）
先月の質問は、
「イエス・キリストの品性について説明してください。」
でした。引き続きＲ．Ａ．トーレイの「聖書の教え」からの引用をさせていただきます。
＜イエス・キリストの品性＞
イエス・キリストの品性について、Ｒ．Ａ．トーレイは以下の項目に分けています。
１．イエス・キリストの聖 ２．父なる神に対する愛
３．人に対する愛 ４．霊魂に対する愛
５．憐み ６．祈り
７．柔和 ８．謙遜
＜イエス・キリストの品性＞
１．イエス・キリストの聖
1.1 キリストの聖である事実
以下の聖句に、イエスが絶対的に聖なるお方であることが示されています。彼は「聖なる者」
です。
「事実、ヘロデとポンテオ・ピラトは、異邦人やイスラエルの民といっしょに、あなたが油を注が
れた、あなたの聖なるしもべイエスに逆らってこの都に集まり、あなたの御手とみこころによっ
て、あらかじめお定めになったことを行ないました。・・御手を伸ばしていやしを行なわせ、あな
たの聖なるしもべイエスの御名によって、しるしと不思議なわざを行なわせてください。」(使徒4:
27、30)
「すると、すぐにまた、その会堂に汚れた霊につかれた人がいて、叫んで言った。『ナザレの人
イエス。いったい私たちに何をしようというのです。あなたは私たちを滅ぼしに来たのでしょう。
私はあなたがどなたか知っています。神の聖者です。』」(ﾏﾙｺ1:23～24)
「あなたがたは、・・そのうえ、このきよい、正しい方を拒んで、人殺しの男を赦免するように要
求し、・・いのちの君を殺しました。」(使徒3:14)
「あなたがたには聖なる方からの注ぎの油があるので、だれでも知識を持っています。」(ﾖﾊﾈ
Ⅰ2:20)
註）旧約聖書では主（エホバ）が聖なる者と呼ばれています。イザヤ書だけでも、主は「イスラエ
ルの聖者」として３０回も記されています。
1.2 聖という意味
「あなたがたは群生するどんなものによっても、自分自身を忌むべきものとしてはならない。ま
たそれによって、身を汚し、それによって汚れたものとなってはならない。わたしはあなたがた
の神、主であるからだ。あなたがたは自分の身を聖別し、聖なる者となりなさい。わたしが聖で
あるから。地をはういかなる群生するものによっても、自分自身を汚してはならない。わたし
は、あなたがたの神となるために、あなたがたをエジプトの地から導き出した主であるから。あ
なたがたは聖なる者となりなさい。わたしが聖であるから。」(ﾚﾋﾞ記11:43～45)
「あなたの神、主が、あなたを救い出し、敵をあなたに渡すために、あなたの陣営の中を歩ま
れるからである。あなたの陣営はきよい。主が、あなたの中で、醜いものを見て、あなたから離
れ去ることのないようにしなければならない。」(申命記23:14)
聖（ホーリネス）とは、汚れから離れて自由であることを意味する。キリストが絶対的に聖であ
るということは、キリストが絶対的に純潔であることを意味する。聖書中に記されているキリスト
の絶対的純潔についての多くの記事に注意するとよい。
「また、このようにきよく、悪も汚れもなく、罪人から離れ、また、天よりも高くされた大祭司こ
そ、私たちにとってまさに必要な方です。」(ﾍﾌﾞﾙ7:26)
「まして、キリストが傷のないご自身を、とこしえの御霊によって神におささげになったその血
は、どんなにか私たちの良心をきよめて死んだ行ないから離れさせ、生ける神に仕える者とす
ることでしょう。」(ﾍﾌﾞﾙ9:14)
他に(ﾍﾟﾃﾛⅠ1:19、ﾖﾊﾈⅠ3:5、ｺﾘﾝﾄⅠ5:21、ﾍﾌﾞﾙ4:15、ﾖﾊﾈⅠ3:3)など。
［「聖」の意味についてもっと深く学びたい方は、Ｇ．Ａ．ターナー著「ウェスレー神学の中心問
題」を参考にされるとよいでしょう。］
今月の質問
来月もイエス・キリストの品性について説明を継続します。
説明について、疑問点がありましたらお知らせ下さい。また、これらを離れた質問も歓迎致しま
す。
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