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          「終わりに言います。主にあって、その大能の力によっ「身を慎み、目をさましていなさい。あな
           
          たがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩 き回っています。堅く信仰に立って、この悪魔に立ち向かいなさい。ご承知のように、世にある あなたがたの兄弟である人々は同じ苦しみを通って来たのです。」(ペテロT 5:8〜9) 
           2.悪魔の働き
           
          
           聖書に記されている悪魔の働きを拾い上げてみますと、以下のようなことが浮かんで来ま
           
          す。 
          (1)人間の罪の創始者であった
           
          
          「さて、神である主が造られたあらゆる野の獣のうちで、蛇が一番狡猾であった。蛇は女に言っ
           
          た。・・ そこで女が見ると、その木は、まことに食べるのに良く、目に慕わしく、賢くするというそ の木はいかにも好ましかった。それで女はその実を取って食べ、いっしょにいた夫にも与えた ので、夫も食べた。」(創世記3:1〜6) 
           この蛇は悪魔です。
           
          
          「また私は、御使いが底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から下って来るのを見
           
          た。彼は、悪魔でありサタンである竜、あの古い蛇を捕え、これを千年の間縛って、・・」(黙示 20:1〜3) 
          (2)人間を罪に誘惑する、そしてイエスをも誘惑した
           
          
          「さて、イエスは、悪魔の試みを受けるため、御霊に導かれて荒野に上って行かれた・・」(マタイ4:
           
          1〜11) 
          「教会外の人々にも評判の良い人でなければいけません。そしりを受け、悪魔のわなに陥らな
           
          いためです。」(テモテT3:7) 
          「夕食の間のことであった。悪魔はすでにシモンの子イスカリオテ・ユダの心に、イエスを売ろう
           
          とする思いを入れていたが、・・」(ヨハネ13:2) 
          「しかし、驚くには及びません。サタンさえ光の御使いに変装するのです。ですから、サタンの手
           
          下どもが義のしもべに変装したとしても、格別なことはありません。彼らの最後はそのしわざに ふさわしいものとなります。」(コリントU11:14〜15) 
          「シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞
           
          き届けられました。」(ルカ22:31) 
          (3)人間の心(魂)に内住して人に罪を犯させ、あるいは狂気、病気等をもって人を滅ぼすことを
           
          する 
          「そこで、ペテロがこう言った。「アナニヤ。どうしてあなたはサタンに心を奪われ、聖霊を欺い
           
          て、地所の代金の一部を自分のために残しておいたのか。・・(文語訳・・心サタンに満ち)」(使 徒5:3) 
          「彼(イスカリオテのユダ)がパン切れを受けると、そのとき、サタンが彼にはいった。そこで、イ
           
          エスは彼に言われた。「あなたがしようとしていることを、今すぐしなさい。」(ヨハネ13:27) 
          「イエスが舟から上がられると、すぐに、汚れた霊につかれた人が墓場から出て来て、イエスを
           
          迎えた。・・」(マルコ5:1〜16) サタンの手下、レギオンがこの人に内住していた。 
          「この女はアブラハムの娘なのです。それを十八年もの間サタンが縛っていたのです。安息日
           
          だからといってこの束縛を解いてやってはいけないのですか。」(ルカ13:27) 
          「また、その啓示があまりにもすばらしいからです。そのために私は、高ぶることのないように
           
          と、肉体に一つのとげを与えられました。それは私が高ぶることのないように、私を打つため の、サタンの使いです。」(コリントU12:7)・・ここではサタンはパウロを苦しめているけれども神は それをも益に変えて用いておられるのです。 
          (4)福音の働きを妨害する
           
          
          ・信者の心をくらませる
           
          
          「この世の神が不信者の思いをくらませて、神のかたちであるキリストの栄光にかかわる福音
           
          の光を輝かせないようにしているのです。」(コリントU4:4) 
          ・人からみことばを奪う
           
          
          「ことばが道ばたに蒔かれるとは、こういう人たちのことです――みことばを聞くと、すぐサタン
           
          が来て、彼らに蒔かれたみことばを持ち去ってしまうのです。」(マルコ4:15) 
          ・教会に不信者(本人は信者のつもり)を送りこみ教会の働きを妨げる
           
          
          「弟子たちがみもとに来て、『畑の毒麦のたとえを説明してください。』と言った。・・イエスは答え
           
          てこう言われた。『・・畑はこの世界のことで、良い種とは御国の子どもたち、毒麦とは悪い者の 子どもたちのことです。毒麦を蒔いた敵は悪魔であり、収穫とはこの世の終わりのことです。そ して、刈り手とは御使いたちのことです。・・』」(マタイ13:39) 
          (5)不法の人に力を与える
           
          
          「不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそ
           
          れに伴い、・・」(テサロニケU2:9〜10) 
          (6)キリストの僕を迫害する。この世の力を用いて迫害させる
           
          
          「あなたが受けようとしている苦しみを恐れてはいけない。見よ。悪魔はあなたがたをためすた
           
          めに、あなたがたのうちのある人たちを牢に投げ入れようとしている。あなたがたは十日の間 苦しみを受ける。死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を 与えよう。」(黙示2:10) 
          <今回の学び>
           
          
           サタンの力は大きなものであって、神の許容があればいつでも人間を殺し、発狂させ、ある
           
          いは様々な困難に陥らせることが出来ます。(ヨブ記1〜2章参照)悪魔を侮ってはいけませ ん。しかしその働きは神の許容範囲を超えることは出来ません。「悪魔に立ち向かいなさい。」 (以下次号) 
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