「同労者」第46号(2003年8月)                目次に戻る    表紙に戻る

巻頭言
− 守るべきもの − 
仙台聖泉キリスト教会   森田 心

「主はヨシュアに仰せられた。『見よ。わたしはエリコとその王、および勇士たちをあなたの手に
渡した。あなたがた戦士はすべての町のまわりを回れ。町の周囲を一度回り、六日そのように
せよ。・・七日目には七度町を回り、祭司たちは角笛を吹き鳴らさなければならない。』」(ヨシュア
記6:2〜4) 


 6月29日聖日、仙台教会創立記念を教会の年老いた方々から若い者たちまで一緒に歴史
をふりかえりながら感謝の時を過ごしました。
冒頭の御言葉はその日礼拝で山本嘉納牧師より語られたメッセージの個所です。エリコの城
壁崩壊の所で、私たちは神様の劇的なその業に目を留めがちですが、語られたメッセージの
中心は、神様の約束と御計画をヨシュアに語り、ヨシュアが祭司とその民たちに語った七日間
の出来事、それを同じように確かにそして沈黙を守りながら神様の約束の祝福を信じて一つ心
となって進んだ民の姿であり、そしてもう一つそこに神様への礼拝があったことが示されまし
た。
 イスラエルの民に指導者が立てられたように、私共の教会にも指導者(牧師)を立て続けて
下さり、そこにメッセージが与え続けられて来ました。私はこの教会の52年の月日には年が足
らない者ですが、メッセージに生き続けて来た先輩方の信仰の歩みと証の中に形作られて来
た多くの財産を見させていただいています。そしてそこに大切に守るべきものがあることを示さ
れます。
 今年、深い悲しみがあった野澤靖乃姉の召天の出来事の後、多くの方々が姉妹との関わり
の中に姉妹がいかに教会を愛し、神様の御旨を生きた方であるかを語っておられました。そし
てそれは姉妹を賞賛するだけでなく、同じ世代を生きた方々も若い方々も同じようにその証の
締めくくりに姉妹の信仰を自らのものとして受け継いでいきたいと告白がなされていました。私
も姉妹の生涯の中に信仰の継承ということを見させていただく時に、継承は神様より語られた
メッセージに共に生き続け形造っていくものであることを思わさせられました。
 今のスタイルや自分のスタンスがあるでしょう。そして教会も世代や置かれている状況、担う
べき所の違う者たちが一つのメッセージに生きること、ちょうどイスラエルの民がヨシュアの指
示とともにときの声をあげ勝ち取ったように、私も神様の期待と計画を、指導者を通して語られ
るメッセージによって確かにとらえ、その内を教会の建設のために生きるものとして歩ませてい
ただきたく願います。
そして又創立記念の時を迎える時に多くの方々と共に喜び合うことのできるように。




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