「神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ
去ります。」(ヤコブ4:7)
3.悪魔に対抗するすすめ
聖書には悪魔に対抗して立ちなさいというすすめがたくさんなされています。ここに取り上げ
るみことばは既にこれまでも引用しているものが多くありますが、視点を悪魔と対抗するため に、私たちがどうあらなければならないか、ということに移して考え直します。
(1)目をさましなさい
・悪魔の誘惑に対抗するための信者へのすすめ
「誘惑に陥らないように、目をさまして、祈っていなさい。心は燃えていても、肉体は弱いので
す。」(マタイ26:41)
「身を慎み、目をさましていなさい。」(ペテロT5:8)
「思い違いをしてはいけません。友だちが悪ければ、良い習慣がそこなわれます。目をさまし
て、正しい生活を送り、罪をやめなさい。神についての正しい知識を持っていない人たちがいま す。」(コリントT15:34)
「目を覚ましていなさい。堅く信仰に立ちなさい。男らしく、強くありなさい。いっさいのことを愛を
もって行ないなさい。」(コリントT16:13〜14)
「悪魔の策略に対して立ち向かうことができるために、神のすべての武具を身に着けなさ
い。・・すべての祈りと願いを用いて、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのためには絶 えず目をさましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くし、また祈りなさい。」(エペソ6: 11〜13)
「サルデスにある教会の御使いに書き送れ。『・・目をさましなさい。・・』」(黙示3:2)
・悪魔が教会を荒らすことに対抗するための監督・長老たちへのすすめ
「あなたがたは自分自身と群れの全体とに気を配りなさい。聖霊は、神がご自身の血をもって
買い取られた神の教会を牧させるために、あなたがたを群れの監督にお立てになったので す。私が出発したあと、狂暴な狼があなたがたの中にはいり込んで来て、群れを荒らし回るこ とを、私は知っています。・・ですから、目をさましていなさい。私が三年の間、夜も昼も、涙とと もにあなたがたひとりひとりを訓戒し続けて来たことを、思い出してください。」(使徒20: 28〜 31)
(参考)ご再臨の主を待つ姿勢として、目を覚ましていなさいとのイエスご自身からのすすめが
あります。そしてそのすすめは、単にイエスの直弟子たちだけでなくすべての人に対するもので あることを、主は付け加えておられます。
「気をつけなさい。目をさまし、注意していなさい。その定めの時がいつだか、あなたがたは知
らないからです。・・だから、目をさましていなさい。家の主人がいつ帰って来るか、夕方か、夜 中か、鶏の鳴くころか、明け方か、わからないからです。
・・わたしがあなたがたに話していることは、すべての人に言っているのです。目をさましていな
さい。」(マルコ13:33、35、37)
「見よ。わたしは盗人のように来る。目をさまして、身に着物をつけ、裸で歩く恥を人に見られな
いようにする者は幸いである。」(黙示16:15)
"目をさましている"ことを具体的な信仰生活の中で体得しましょう。
(2)祈りなさい
「イエスは祈り終わって立ち上がり、弟子たちのところに来て見ると、彼らは悲しみの果てに、
眠り込んでしまっていた。それで、彼らに言われた。『なぜ、眠っているのか。起きて、誘惑に陥 らないように祈っていなさい。』」(ルカ22:45〜46)
「悪魔の策略に対して立ち向かうことができるために・・どんなときにも御霊によって祈りなさ
い。」(エペソ6:11、18)
(3)悪魔に機会を与えないようにしなさい
「悪魔に機会を与えないようにしなさい。」(エペソ4:27)
(例)創世記39:7〜10
ヨセフは主人の妻の誘惑に対して、機会を与えないようにしました。
(4)悪魔に立ち向かいなさい
「神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ
去ります。」(ヤコブ4:7)
「堅く信仰に立って、この悪魔に立ち向かいなさい。ご承知のように、世にあるあなたがたの兄
弟である人々は同じ苦しみを通って来たのです。」(ペテロT5:9)
(5)神の武具を身に着けなさい
「悪魔の策略に対して立ち向かうことができるために、神のすべての武具を身に着けなさい。
私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、ま た、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。ですから、邪悪な日に際して対抗できるよう に、また、いっさいを成し遂げて、堅く立つことができるように、神のすべての武具をとりなさ い。」(エペソ6:11〜13)
<神の武具>
・腰には真理の帯
・胸には正義の胸当て
・足には平和の福音の備え
・信仰の大盾
・救いのかぶと
・御霊の与える剣である、神のことば
・御霊による祈り
<まとめ>
神を信じる者についてはサタンも手をつけることが出来ないのです。
「神によって生まれた者はだれも罪の中に生きないことを、私たちは知っています。神から生ま
れた方が彼を守っていてくださるので、悪い者は彼に触れることができないのです。」(ヨハネT5: 18)
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