「同労者」第47号(2003年9月)                目次に戻る    表紙に戻る

巻頭言
− 婦 人 伝 道 師 と 共 に − 
仙台聖泉キリスト教会   森田 初実

「涙とともに種を蒔く者は、喜び叫びながら刈り取ろう・」(詩篇126:5)


 私の両親は熱心なクリスチャンでしたので、私は両親に連れられて小さい赤ん坊の時から教
会にかよい、幼心にも、自然に聖書とか神様が生活の中に入り込んでいました。また教会がと
ても近くにありましたので毎日のように教会に行って、勉強やブラスバンドをしたり、ときには会
堂掃除を手伝ったりと、集会の他にたくさんのことで時間を過ごすことが多くなっていました。教
会の先生方も私のために多くの時間を私と共に費やしてくださり、祈ってくださり、私が悩みや
わからないことがあると、相談にのってくださって助言してくださることが何度もありました。
 今、私は結婚をして子供も3人与えられています。結婚をしてからは、いろいろな問題、課題
が与えられ、それらに取り組む時に、自分の弱さをおぼえます。結婚当初は主人と私だけでし
たが、それでもお互いに全然違う環境で育ち、価値観も違っていましたので、ぶつかりあった
り、わからないことがあったりと、私は教会の先生にご相談にいったり、また夫婦で大切な問題
をかかえた時に、お祈りをしていただきにいったことであります。
 子供達がどんどん成長するなかで、この問題を私はのりこえることができるのかと不安にな
ったり、なぜ私がこのようなところを通らなければならないのかとグチったりと、私の信仰が弱く
なる時に、私自身が神様と1対1のきちんとした関係を持つことを神様が求められていると感じ
ていました。そのように心で感じるようになってからでしょうか、私は身近にいらっしやいます婦
人伝道師の先生によりいっそう私の問題、課題を聞いていただくように成りました。時に先生
は厳しいお話をされて、私はその時は納得ができずに家に帰ることもありました。しかし、礼拝
でのメッセージにも語られていましたが、「主をおそれて、従順であること」先生は神様から遣
わされた方であることを覚える時に「まず先生のおっしゃったことに従ってみよう」と示されま
す。そして先生は、私のために神をおそれ、仕える者としてそのような助言がされるのだと、私
自身が従順であった時にもう一度示されるのでした。
 また婦人伝道師は、家族でいうと妻、母の役割はというのはなかなか表だって評価されるこ
とが少ないと思います。(私も、妻として15年、母として13年、つとめている最中ですが・・。)し
かし、先生方は(幸いにも私の教会には婦人伝道師がお二人いらっしゃいます。)決して表に
出て目立つようなことはありませんが、蔭ではたくさん気を配られ、気にとめられて私たち信者
のために多くの労と祈りをつまれていることを、私は先生と接する時に感じます。ですから私は
心から感謝しています。
 私の義理の両親はすでに天に召されましたが、両親の思いのひとつに、教会の先生方のた
めに特に婦人伝道師のために祈り、助け手となれる者になって欲しいと主人と私に話していま
した。私は弱い者ですので、いつも何かあると先生のところにとんでいって、いっしょに祈っても
らっている者ですが、神様が、私を生まれた時からすばらしい環境において下さったことで、訓
練の場が与えられ、神と私自身の大切な関係を見いだすことができ、神様が私に何を求めて
いらっしゃるかを、常に心にとめて信仰の継承を教会の先生方と共に守っていきたいと願い祈
るものであります。




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