「同労者」第49号(2003年11月)                目次に戻る  表紙に戻る

わかふうふわかもん

 − 思い煩いの克服 −

仙台聖泉キリスト教会  山田 行

「何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたの
願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が,あ
なたがたの心とおもいをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」(ピリピ4:6〜7)


 私は自分がとても気が小さく、心配性で、周りの人の目をやけに気にしたり、ちょっとした人
の言葉や態度に左右されたり、わけもなく深い不安に襲われる事もあります。
 しかし外見ではそうは見られなく、"母は強し"ではありませんがとても強い人に見られがちで
す。(もちろん強いところもありますが。)ですからこの御言葉にあるように『何も思い煩わない
で』なんて自分にはありえない問いかけでありました。食べること、住むこと、金銭や家族、健
康、仕事、老後のことまでもです。一つしかない心がさまざまな思い煩いで、多くの方向に分裂
し、疲れ果ててしまうのです。心は乱れ、落ち着きもなくし、イライラしクヨクヨして正しい判断も
できなくなります。また、自分のことで一杯で、他人のことには無関心となり冷淡にもなります。
さらに、恐ろしいことは神との交わりも妨げられ、関係も破壊されるという結果も生じることにな
りそうになることです。
 では私は、この弱さをどのように克服できるのだろうかと悩むこともありました。しかし神はき
ちんと何を選ぶべきかを示してくださいました。
 実に祈りでした。これが大きな鍵であるとを教えてくださいました。
 次は祈り方です。思い煩いの前にまずこのような私にどれだけの恵みを下さっているかを感
謝するということです。「今日の恵みを感謝します。」ではなく具体的に一つ一つ感謝しました。
いつもここで思い出されることはやはり十字架の恵みです。こんな私のためにイエス・キリスト
の血潮が流された愛を思うのです。そして願い事を神に知っていただく祈りをします。神はすべ
てをご存知なのにと思いますが、一生懸命子供が親に願い事を伝えるように、素直に祈りまし
た。『そうすれば』とありますように感謝を伴う「祈りと願い」が、いかに思い煩いの解毒剤であり
克服の鍵であると教えられました。そして『神からの平安』がいつも心にある強さの幸いを大切
に守らなくてはいけないと示されました。
 どうぞこの御言葉を信じ実行してみてください。私自身も何度も何度も日々休みなく祈り続け
ています。



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