「同労者」第50号(2003年12月)                 目次に戻る  表紙に戻る 

Q&Aルーム

 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。
質問の送付先は巻末にあります。

 先月の質問の回答例(作成者:野澤)
 R.A.トーレイの「聖書の教え」に整理されている項目を引用して、イエス・キリストの品性につ
いての説明を続けます。
 前回、イエス・キリストは誰を愛されたのか、という問いに対して「教会を愛された」、また「個
人個人の信者を愛された」ということを取り上げました。今回はその続きです。
 イエス・キリストに愛して頂けるとはなんと素晴らしいことでしょう。私たちはみなそれを獲得し
たいものです。

<イエス・キリストの品性> ・・・つづき
 3.人に対するイエス・キリストの愛
3.1 人々の中の誰をイエスは愛されたか?(つづき)
(6) イエス・キリストは自らの敵でさえ愛された。
「そのとき、イエスはこう言われた。『父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自
分でわからないのです。』彼らは、くじを引いて、イエスの着物を分けた。」(ルカ23:34)

(7) イエス・キリストはご自身の親戚を愛された。イエス・キリストは肉による自らの親戚に対し
て特別な興味をもち、かつ彼らを愛された。キリスト教は自然的な関係をおろそかにするもの
ではなく、かえって生まれつきの親戚を聖化するものである。
「兵士たちはこのようなことをしたが、イエスの十字架のそばには、イエスの母と母の姉妹と、
クロパの妻のマリヤとマグダラのマリヤが立っていた。イエスは、母と、そばに立っている愛す
る弟子とを見て、母に『女の方。そこに、あなたの息子がいます。』と言われた。それからその
弟子に『そこに、あなたの母がいます。』と言われた。その時から、この弟子は彼女を自分の家
に引き取った。」(ヨハネ19:25)
「その後、キリストはヤコブに現われ、それから使徒たち全部に現われました。」(コリントT15:7)
「兄弟たちもイエスを信じていなかったのである。」(ヨハネ7:5)
 イエスは復活後、まだ救われていない人には一人だに、ご自身を現されませんでしたが、彼
の兄弟ヤコブにはご自身を現されました。

(8)イエス・キリストは子供らを愛された。子供はイエスに対して特別な魅力を持っていた。それ
故に、子供はイエスの特別な関心となり注意の対象でした。
「さて、イエスにさわっていただこうとして、人々が子どもたちを、みもとに連れて来た。ところ
が、弟子たちは彼らをしかった。イエスはそれをご覧になり、憤って、彼らに言われた。『子ども
たちを、わたしのところに来させなさい。止めてはいけません。神の国は、このような者たちの
ものです。まことに、あなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる者でなけれ
ば、決してそこに、はいることはできません。』そしてイエスは子どもたちを抱き、彼らの上に手
を置いて祝福された。」(マアルコ10:13〜16)
「言われた。『まことに、あなたがたに告げます。あなたがたも悔い改めて子どもたちのようにな
らない限り、決して天の御国には、はいれません。・・しかし、わたしを信じるこの小さい者たち
のひとりにでもつまずきを与えるような者は、大きい石臼を首にかけられて、湖の深みでおぼ
れ死んだほうがましです。・・あなたがたは、この小さい者たちを、ひとりでも見下げたりしない
ように気をつけなさい。まことに、あなたがたに告げます。彼らの天の御使いたちは、天におら
れるわたしの父の御顔をいつも見ているからです。』」(マタイ18:3、6、10)

(9)イエス・キリストは特別な方法で特別な個人を愛された。
「イエスはマルタとその姉妹とラザロとを愛しておられた。」(ヨハネ11:5)
「イエスは、母と、そばに立っている愛する弟子とを見て、母に『女の方。そこに、あなたの息子
がいます。』と言われた。」(ヨハネ19:26)
 イエス・キリストはすべての人を無限の愛をもって愛しなさると同時に、彼の教会を自らの花
嫁とし、ご自身の体として特に愛されました。また彼のいましめを保ち、これを守り、み父のみ
心をなす人々に対して、一層多くの特別な愛をもたれた。それゆえ、人が信仰と愛とによって
自らの心を開いて、キリストに従えば従うほど、イエスはそれだけ多くの愛をその人に与えて自
らの特別な喜びの対象となされます。(以下次号)


今月の質問
来月もイエス・キリストの品性について説明を継続します。
説明について、疑問点がありましたらお知らせ下さい。また、これらを離れた質問も歓迎致しま
す。



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