「同労者」第50号(2003年12月)             目次に戻る     表紙に戻る

聖書の植物

− 樹 木 (11) −

 写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可によ
り掲載。詳細はホームページ、 http://www2.seisen-u.ac.jp/~hirobe/2002tree8.htm#k8  
または、「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。 



イシマツ、カサマツPinus pinea
マツ科マツ属


彼は林の中で力を尽くし 樅を切り、柏や樫の木を選び また、樅の木を植え、雨が育てるのを
待つ。(イザヤ44:14の柏)
この箇所だけにtirzahという言葉が使われている。これに対して新共同訳では柏としているが、
柏はイスラエルには存在しない。かつてイスラエルの海岸沿いやカルメル山などに沢山のイシ
マツの森があったらしい。そこでZoharyはこのtirzahに対してイシマツをあてている。イシマツは
大きい独特のパラソル状の松で、アレッポ松とはその形ですぐ区別できる。今でもカルメル山
やその周辺で見ることが出来る。松かさは光沢のある茶色で、中に翼のない種子があり、食
用になる。マーケットでpignolia nutsとして売られている。このtirzahに対しては確実にこの松を
指すという確証は何もない。




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