「同労者」第51号(2004年1月)                 目次に戻る  表紙に戻る 

Q&Aルーム

 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。
質問の送付先は巻末にあります。

 先月の質問の回答例(作成者:野澤)
 R.A.トーレイの「聖書の教え」に整理されている項目を引用して、イエス・キリストの品性につ
いての説明を続けます。

<イエス・キリストの品性> ・・・つづき
3.2 イエス・キリストの愛は人々にどのように顕わされたのか?
(1)人類に対するキリストの愛は、私たちが富めるものとなることが出来るために、彼が貧しい
者となられたことによって明らかである。
「あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は富んでおら
れたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、あなたがたが、キリストの貧しさに
よって富む者となるためです。」(コリントU8:9)
 イエス・キリストが如何に大きい富を私たちにのためにお捨てになり、如何に甚だしい貧しさ
を自ら体験されたかということは次のみことばによって知ることができます。「キリストは、神の
御姿であられる方なのに、神のあり方を捨てることができないとは考えないで、ご自分を無にし
て、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられたのです。キリストは人としての性質をもって
現われ、自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われたのです。」(ピリピ2:6
〜8)
 彼が貧しくなられたことによって、私たちに如何に大きな富をお与えになったかということは、
「私たちが神の子どもであることは、御霊ご自身が、私たちの霊とともに、あかししてくださいま
す。もし子どもであるなら、相続人でもあります。私たちがキリストと、栄光をともに受けるため
に苦難をともにしているなら、私たちは神の相続人であり、キリストとの共同相続人でありま
す。」(ローマ8:16〜17)によって分かります。

(2)イエス・キリストの私たちに対する愛は、彼が私たちにご自身を与え、ご自身の生命をお捨
てになられたことによって顕れている。
「また、愛のうちに歩みなさい。キリストもあなたがたを愛して、私たちのために、ご自身を神へ
のささげ物、また供え物とし、香ばしいかおりをおささげになりました。」(エペソ5:2)
「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが
私のうちに生きておられるのです。いま私が、この世に生きているのは、私を愛し私のために
ご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです。」(ガラテヤ2:20)
「キリストは、私たちのために、ご自分のいのちをお捨てになりました。それによって私たちに
愛がわかったのです。ですから私たちは、兄弟のために、いのちを捨てるべきです。」(ヨハネT3:
16)
「人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれも持っていません。」(ヨ
ハネ15:13)

(3)最悪の罪人に対する主イエスの愛は、彼ら罪人が悔い改めて、彼を信じるときに彼らを赦さ
れることによって顕わされている。
「そして女に、『あなたの罪は赦されています。』と言われた。」(ルカ7:48)

(4)私たちに対するイエス・キリストの愛は、ご自身の血によって私たちの罪を洗い潔め、罪か
ら解放されることによって顕れている。
「また、忠実な証人、死者の中から最初によみがえられた方、地上の王たちの支配者であるイ
エス・キリストから、恵みと平安が、あなたがたにあるように。イエス・キリストは私たちを愛し
て、その血によって私たちを罪から解き放ち、・・」(黙示1:5)

(5)イエス・キリストの愛は、ご自身の失われた羊に対し、次の四点において顕わされている。
@失われた羊を見いだすまで自ら尋ねたもうこと、A見いだされた羊のために喜ばれること、
B迷える羊を見つけだした時に、自らそれを肩に乗せなさること、Cその羊を安全な家庭に連
れ帰りなさること。
「あなたがたのうちに羊を百匹持っている人がいて、そのうちの一匹をなくしたら、その人は九
十九匹を野原に残して、いなくなった一匹を見つけるまで捜し歩かないでしょうか。見つけた
ら、大喜びでその羊をかついで、帰って来て、友だちや近所の人たちを呼び集め、『いなくなっ
た羊を見つけましたから、いっしょに喜んでください。』と言うでしょう。あなたがたに言います
が、それと同じように、ひとりの罪人が悔い改めるなら、悔い改める必要のない九十九人の正
しい人にまさる喜びが天にあるのです。」(ルカ15:4〜7)(以下次号)


今月の質問
来月もイエス・キリストの品性について説明を継続します。
説明について、疑問点がありましたらお知らせ下さい。また、これらを離れた質問も歓迎致しま
す。



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