「同労者」第51号(2004年1月)              目次に戻る      表紙に戻る

信仰良書

神 へ の 道
  (40)

D.L.ムーディー 著   仙台聖泉キリスト教会 山田 大 訳

盗みをやめる方法
 しかし聖書は言います。「盗みをしている者は、もう盗んではいけません」(エペソ4:28)。それは
「まわれ右!」というのと同様に直ちに従うべき命令です。仮に1日に100回呪いの言葉を口
にする癖のある人がいるとします。私たちは彼に、明日は呪いの言葉を90回にしなさい、明後
日は80回、というように忠告すべきでしょうか。そうすればそのうちに彼の癖はなくなるでしょう
か。主は「決して誓ってはいけません」(マタイ5:34)と言われます。
 別の人は酔っ払って月に2度妻を殴る癖があるとします。もしそれが月に1度だけになり、半
年に1度だけになったとしたら、前と同じ理由で、徐々に回心するのと同じ道理にかなっていま
す。かつてパウロが主の弟子たちへの脅かしと殺害の意に燃えて、彼らを捕えて牢に入れよう
とダマスコへ向かう途中、もしアナニヤがパウロに、殺す人数を予定しているより減らしなさ
い、と言うために遣わされたとしたらどうだったでしょうか。もし人が、パウロが脅かしと殺害の
意に燃えることをやめて直ちににキリストを宣べ伝えることを始めたとしてもそれは役に立たな
い、何故なら哲学者たちが変化はあまりに突然なのでそれは長続きしないだろうと言うから、と
言うとしたら、それは瞬時の回心を信じない人々が使うのとと同じ種類の理屈です。



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