信仰良書
信仰を保てないことへの恐れ
別の人々は自分は信仰を持ち続けることが出来ないのではないかと心配しています。そのよ
うな人は非常にたくさんいて、実はとても希望に満ちた人々です。私は自分自身を頼みにしな い人を見るのが好きです。そのような人に神を仰がせ、彼が神をとらえたのではなく、神が彼 をとらえたのであることを覚えさせるのは良いことです。ある人々はキリストをとらえたく願って います。しかし正しいことは祈りの答えとしてキリストにあなたがとらえていただくことなのです。 そのような人々には詩篇の121篇を読ませなさい。「私は山に向かって目を上げる。私の助け は、どこから来るのだろうか。私の助けは、天地を造られた主から来る。主はあなたの足をよ ろけさせず、あなたを守る方は、まどろむこともない。見よ。イスラエルを守る方は、まどろむこ ともなく、眠ることもない。主は、あなたを守る方。主は、あなたの右の手をおおう陰。昼も、日 が、あなたを打つことがなく、夜も、月が、あなたを打つことはない。主は、すべてのわざわい から、あなたを守り、あなたのいのちを守られる。主は、あなたを、行くにも帰るにも、今よりと こしえまでも守られる。」
これを「旅人の」詩篇と呼ぶ人々がいます。この世界の巡礼者である私たちにとって美しい詩
篇であり、私たちがよく親しんでいるべき詩篇です。神は以前になさったことをなすことがお出 来になります。神はエジプトにおいてヨセフを、パロの前でモーセを、そしてバビロンにおいてダ ニエルを守られ、あの暗き日にエリヤがアハブの前に立つことを可能になさったのです。そして 私がとても感謝に思うことはこれらの今言及した人々は私たちと同様に感情を持った人だとい うことです。彼らをあのように偉大な人になさったのは神なのです。
人は神を見ることを望みます。しかし真の信仰は神の強さに依りすがる人間の弱さです。人
間に何の力も無い時、もし彼が神に頼るなら彼は力を受けます。問題は私たちが自分自身に 過剰に力と信頼を持つことなのです。
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