「同労者」第52号(2004年2月)             目次に戻る     表紙に戻る

聖書の植物

− 樹 木 (13) −

 写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可によ
り掲載。詳細はホームページ、 http://www2.seisen-u.ac.jp/~hirobe/2002tree9.htm  
または、「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。 



ぎょりゅうTamarix aphylla, Tamarix spp.
ギョリュウ科ギョリュウ属


「アブラハムはベエル・シェバに一本の柳の木を植え、その所で永遠の神、主の御名によって
祈った。」(創世記21:33) ここで柳と訳されている木の名前はギョリュウだとのことです。


その他サムエル上22:6および31:13の2個所に記載がある。
ギョリュウはイスラエルには10種類以上ある。生育場所は砂漠地帯の少し水のある所であ
る。ネゲブのベドゥインは日陰と羊の餌としてこの木を植えた。海岸地帯にも増えている。しか
しもともとはアラバの谷にあったものである。ギョリュウは植えると根を深く伸ばして水のある所
にまで到達するので、さらに水をやる必要がない。そして砂漠で大きく枝を伸ばし、よい木陰を
つくる。ギョリュウはイスラエル中何処に行っても見ることができる木であるが、聖書には他国
のレバノン杉よりもはるかに少し、3回だけしか引用されていない。清めに関するところでは
杉、レバノン杉と書かれているところに、フェニキアネズとともにギョリュウもあてられる可能性
が強い。それほどギョリュウはどこにでも育つ樹木である。




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