「同労者」第53号(2004年3月)              目次に戻る      表紙に戻る

JSF&OB

− チャレンジ −

仙台聖泉キリスト教会  石井 和幸

「あなたは、自分は富んでいる、豊かになった、乏しいものは何もないといって、実は自分がみ
じめで、哀れで、貧しくて、盲目で、裸の者であることを知ない。わたしはあなたに忠告する。豊
かな者となるために、火で精練された金をわたしから買いなさい。…熱心になって、悔い改め
なさい。見よ、わたしは戸の外に立ってたたく。」 (黙示録 3:17〜20) 


  今年のプロ野球もいよいよ始動した。某人気球団は、ローズとかいう強打者を補強した。とこ
ろが、「また四番打者ばかりあつめて…」と批判がでてしまう。
 なぜ批判がでるのか?ファンは、打つだけの選手よりも、走・攻・守3拍子そろった選手の出
現を望んでいるのだと思う。わが仙台教会野球部も、練習を重ね実力をつけた、走れて守れ
る若手の台頭で、ただ打つだけの選手はレギュラーの座を追われるという状況が成り立ってき
ている。私も長い間レギュラーとして関わってきた。今年はヘッドコーチから「和さんは選手会
長としてみんなを引っ張っていってほしい」と期待をかけられている。ところが、周囲からは「和
さんは打撃はいいかもしれないが、走れなくなったし守りも衰えが…」という声もちやほや出始
めている。野球部に関わっている以上レギュラーは死守したいし、勝利に貢献したい。それに
は長所を生かし、ウイークポイントもできる範囲それなりに克服していこうと思う。
 さて、経済の営みや毎日の仕事は、長所をのばしただけではダメで、ウイークポイントは克服
されないとやっていけない。信仰においても、「和さんは打つだけで十分だよ、それでいいよ」と
言ってくれる先生はいるが(もっとも他教団の方だが)神様からの期待と将来の事を考えると、
やはり弱点は弱点として意識していかなければならないことを示されてきた。 私が20歳のこ
ろ、JSFセミナーに参加すれば、他の教会の人達は、私のJSF役員としての働きを人前でほ
めてくれた。けれども私の教会の山本光明先生は、「彼はね、夜の男なんだよ。昼間寝ていて
夜になるとあわくってやりだすんだ」と指摘した。私の弱点と傾向性はバレバレになっていたの
である。今はもう私は社会人なので昼間寝ていて夜準備等を集中してやることはしないが、な
かなか億劫なことには極端に腰をあげるのが遅い、という傾向性は変わっていない。他にも、
お金の使い方、自分の部屋の管理など、牧師先生から指摘されているがなかなかこれといっ
た実をみのらせていないという課題がある。冒頭の御言葉は、今年、私に与えられ(てしまっ)
た御言葉である。
「打つだけの選手でもいいや」と勝手に開き直らないで、神様の助けを仰ぎ、恵みと導きをいた
だきつつ挑戦しつづけていきたい。また同じように戦っているJSFの人達のために、祈りを絶
やさないでいこうと思う。




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