「マリヤは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪
から救ってくださる方です。」(マタイ1:21)
5.3 聖霊の内住――聖霊が信者の心に住んでくださること
救われた信者の心に聖霊が来て住んでいて下さるのです。これを聖霊の内住と呼びます。こ
のことも、救いに与っているひとが必ず与えられるものです。
「あなたがたは神の神殿であり、神の御霊があなたがたに宿っておられることを知らないので
すか。」(コリントT3:16)
「あなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であり、あなた
がたは、もはや自分自身のものではないことを、知らないのですか。」(コリントT6:19)
ここにコリント教会の人々が、信者であるにもかかわらず、聖霊が内住されていることを知ら
ないでいたことが示されています。この場合、聖霊がおられないのではなく、実際にはコリント 教会の人々ひとりひとりの中に、聖霊が住んでおられたのですが、それに気づいていなかった ということです。
この本人が気づかないほど僅かしか働いておられないように見える聖霊のお働きですが、実
は、聖霊は以下のような非常に重要な役割をして下さっているのです。
@神のおられること、神を計算に入れた考えを保つことができる
Aイエスを信じることが保たれる
B聖書を神のことばと信じることが保たれる
C真理・神の国のことの理解ができる
D祈ることができる
裏を返せば、聖霊が内住していてくださらないならこれらが失われます。あるいは知識は残っ
ていても、神に対する畏れが失われます。そして、神を計算に入れなくなり、イエスを信じなくな り、聖書のことばを信じなくなり、それに頼らず、聖書に禁止されていることを行うことを恐れな くなります。そして神の国に関することを忘れ、地上のことだけに生きるようになります。地上の 快楽、富、権力、人間の栄誉、といったものに仕えて生きるようになります。
上記の@〜Dのことを、私たちは自分の意志を働かせて行うのであって、眠っているうちに
できてしまっているようなものではありません。私たちが、神を畏れ、神のことばである聖書に 信頼し、その禁止事項を避け、すすめられている隣人への愛を行おうとすると、聖霊がそれが 出来るように助けをして下さるのです。
そうしないと、聖霊は去って行かれます。
「御霊を消してはなりません。」(テサロニケT5:19)
(以下次号)
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