「同労者」第69号(2005年7月)                            目次に戻る

Q&Aルーム


 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。送付先は巻末に
あります。

回答例(作成者:野澤)
 R.A.トーレイの「聖書の教え」に整理されている項目を引用して、イエス・キリストの品性につ
いての説明を続けます。

<イエス・キリストの品性> 

 7.2 キリストの柔和はどのように顕されているか(つづき)
(3) イエスの柔和な心は、途上でひそかな彼の恵みを盗もうとした憐れな悩める人に対し、「娘
よ。あなたの信仰があなたを直したのです。安心して帰りなさい。病気にかからず、すこやかで
いなさい。」と言われた優しいことばの中に顕れている。
「女は恐れおののき、自分の身に起こった事を知り、イエスの前に出てひれ伏し、イエスに真
実を余すところなく打ち明けた。そこで、イエスは彼女にこう言われた。『娘よ。あなたの信仰が
あなたを直したのです。安心して帰りなさい。病気にかからず、すこやかでいなさい。』」(マルコ5:
33〜34)

(4) イエス・キリストの柔和は、頑固で不信仰な懐疑家トマスをいましめられた時のみことばの
中に顕れている。
「それからトマスに言われた。「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手を伸ばし
て、わたしのわきに差し入れなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい。」(ヨハネ20:
27)
イエスは彼に言われた。「あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ずに信じる者は幸い
です。」(ヨハネ20:29)

(5) イエス・キリストの柔和は、ペテロの自負心と、その結果引き起こした彼の不信仰と、三度
繰り返して主を拒んだ隠れもない醜い事実を、やさしい心で責めなさったことの中に顕れてい
る。
「彼らが食事を済ませたとき、イエスはシモン・ペテロに言われた。『ヨハネの子シモン。あなた
は、この人たち以上に、わたしを愛しますか。』ペテロはイエスに言った。『はい。主よ。私があ
なたを愛することは、あなたがご存じです。』イエスは彼に言われた。『わたしの小羊を飼いなさ
い。』イエスは再び彼に言われた。『ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか。』ペテロ
はイエスに言った。『はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。』イエスは
彼に言われた。『わたしの羊を牧しなさい。』イエスは三度ペテロに言われた。『ヨハネの子シモ
ン。あなたはわたしを愛しますか。』ペテロは、イエスが三度「あなたはわたしを愛しますか。」と
言われたので、心を痛めてイエスに言った。『主よ。あなたはいっさいのことをご存じです。あな
たは、私があなたを愛することを知っておいでになります。』イエスは彼に言われた。『わたしの
羊を飼いなさい。』」(ヨハネ21:15〜17)

(6) イエス・キリストの柔和は、彼が自らを敵に渡す反逆者イスカリオテのユダに対してさえも、
柔和な心をもって優しく、しかもかばうような気持ちで叱責されたことによって顕されている。
「イエスは、これらのことを話されたとき、霊の激動を感じ、あかしして言われた。『まことに、ま
ことに、あなたがたに告げます。あなたがたのうちのひとりが、わたしを裏切ります。』・・彼がパ
ン切れを受けると、そのとき、サタンが彼にはいった。そこで、イエスは彼に言われた。「あなた
がしようとしていることを、今すぐしなさい。」(ヨハネ13:21、27)

(7) イエス・キリストの柔和は、彼を殺した人々のために祈られたことによって顕されている。
「そのとき、イエスはこう言われた。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自
分でわからないのです。」彼らは、くじを引いて、イエスの着物を分けた。」(ルカ23:34)

(以下次号)


<今月の質問>
 来月もイエス・キリストの品性について説明を継続します。説明について、疑問点がありまし
たらお知らせ下さい。また、これらを離れた質問も歓迎致します。


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