「同労者」第70号(2005年8月)                             目次に戻る 

JSF&OBの部屋

 只今、レコーディング中
仙台聖泉キリスト教会   石井 和幸

「さて、主の囚人である私はあなたがたに勧めます。召されたあなたがたは、その召しにふさ
わしく歩みなさい」(エペソ4:1)

 6月号の同労者にて、私は集会出席についてのコラムを執筆したが、それによって、集会出
席という取組みに対するプレッシャーが増してきた。本当は「集会出席」というテーマで書きたく
ないというのは、こうなるのが分かっていたからである。さて今回は、自分が所属するバンドの
CD製作にまつわる話だが、あえてCD発表前に記事を載せて、いいプレッシャーを感じながら
進もうとするのが筆者自身のねらいである。(過去のように未完成に終わらないように! というプ
レッシャー・・・)

  「ブタもおだてりゃ木に登る」という言葉があるが、ホーリネス白鷹教会の山本 出先生(仙台
聖泉教会出身)とは、幼い時からの長い付き合いである。 先生とは年齢が5歳違うのだが、
今に至るまで、なまぬるく不器用な私を、叱咤激励、とにかくうまーくおだてられ、のせられなが
らここまで来たと思う。音楽を中心とした御用が多かったが、主の御名ゆえの戦いを共に続け
てきた。1999年先生と共にNOAH'S ARK結成、現在はホーリネス白鷹、山形、仙台聖泉教会
の6人のメンバーと専属スタッフで構成され、この(8月末に初のミニアルバムを発表する予定
である。
 このレコーディングという作業。言うまでもなく大変である。今までも何度かレコーディングを
試みてはみるものの、結局未完成のまま終わってしまうことが私達にもあった。メンバーは約
一名音大出身者がいるものの、あとは全くの素人である。
・・・私は中学3年までピアノを習っていたが、とにかく嫌でしょうがなかった。ちょうどその頃、私
の教会には、同年代でピアノを弾ける人が何人もいた。そんなこともあって、私は教会ではドラ
ムを弾きつづけた。別にドラムが好きだったわけでもない。当時の先輩に、ドラムが足りないか
らやってくれ、と言われただけの動機である。 私が救いの恵みを受け、何年かするうちに、同
年代のピアノが弾ける人たちが私の教会からいなくなってしまった。いつのまにか自分が曲の
アレンジをし、ピアノに触る機会も増えていった。
 2002年、ドラムの座を新鋭の若い兄弟に譲り(追われ?) 当時欠員だったキーボードを担
当し今に至っている。かなり練習した曲以外はよく間違って弾いてしまう、センスだけで弾いて
いるキーボード担当である。
・・・そんな私なので、レコーディングが進めば進むほど、「なぜ私が召されたのか?」という思
いが日々強くなっていった。2002年某教会のコンサートで、猛練習したにもかかわらず終始
緊張して間違いを連発したエピソードをもつ自分が、レコーディングなんぞできないって・・・他
の奉仕ならやるから、自分よりキーボードがうまい人に頼めないかな・・・ そんな思いが増して
くる。けれども、自分がここに召された事、自分がこの活動を通して果たさなければならないこ
とがある・・・と思い直し、取り組んでいくうちに、一つの事を発見した。「ピアノを弾くときの脳の
働きは、賛美をするときの脳の働きと同じ」だった。
さて、結果は発表されるCDを聞いてみて、どうぞ皆さん判断してください。私の証は、「ブタもお
だてりゃ木に登る」じゃなくて、「成せば成る」でもなくて、「神様の導きは豊かであり、また多くの
人に祈られている」ということです。バンドの事だけではありません。これからも、神様と共に取
り組んだ足跡を残していける者でありたいと思っています。 (またの機会に、他のNOAH'S 
ARKのメンバーにも登場してもらいましょう。)
 


目次に戻る  表紙に戻る