「同労者」第70号(2005年8月)                              目次に戻る

巻頭言
− 教会の映像に思う − 
仙台聖泉キリスト教会  石井 矗


「主はこう仰せられる。『四つ辻に立って見渡し、昔からの通り道、幸いの道はどこにあるかを
尋ね、それを歩んで、あなたがたのいこいを見いだせ。』」(エレミヤ6:16)


 この数年教会の中で写真や映像を撮ることが多くなりました。
まだ素人写真の域を出ませんがこの紙面にも出させていただき恐縮しております。少しでも写
っている方の思いが感じられることが出来たらよいと思っていますし、これからもそのような写
真を撮りたいと願っています。
それと同時に、古い写真や映像を、パソコンをフリーズさせながらもなんとかDVDに編集し、教
会の皆さんにみていただいています。撮影した当時は何気ない写真でも、時が経つととても懐
かしく思われるものです。私も編集しながらその当時のことをいろいろ思い出しながら、時には
楽しく時にはしばし手を止めて、このことはどうだったのだろう、などと考え込むこともあります。
私が若い頃に、牧師先生から教えられたことは、「キリスト教は過去をどのように捉えるかを考
える宗教である」ということでした。現在は過去の積み重ねの結果であり、未来を展望するため
には、過去と現在をはずして考えることは出来ないことです。自分が歩いてきた道、それぞれ
長短はあるでしょうが、それを素直に謙虚に見つめ直し、神の前で罪の悔い改めをし「救い」の
お恵みをいただくことが必要だと思います。
私も今年、いわゆる還暦ということになりました。多くの恵みをいただきましたが、それと同時
に自らの弱さゆえのひずみも多くかかえております。願わくば、その課題を少しでも是正すべ
く、なお謙虚と祈りと忍耐と神への服従とそして隣人愛をもって歩み続けたいと思います。









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