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          「同労者」第70号(2005年8月)
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          2.千年王国(つづき)
           
          
          <千年王国の内容>
           
          
          聖書を読み比べてみると、イエス・キリストが再臨されて千年王国が到来したときの様子が少し
           
          分かります。 
          ・そこに住む人びと
           
          
          まず、千年王国は今の世の延長として存在します。今まで通りの肉体をもって生活する人びと
           
          と、生きてキリストの再臨に出合い栄化された霊の体を持つ人びとと、同じく栄化された体を持 つ復活した死者たちがいる世界です。 
          ・サタンは捕らえられていて活動しない
           
          
           「彼(御使い)は、悪魔でありサタンである竜、あの古い蛇を捕え、これを千年の間縛って、底
           
          知れぬ所に投げ込んで、そこを閉じ、その上に封印して、千年の終わるまでは、それが諸国の 民を惑わすことのないようにした。」(黙示20:2〜3) 
          千年王国の間はサタンがこの世で活動することがありませんから、人間が善を行いやすく、悪
           
          を行うことに誘惑を受けない世界です。 
          ・悔い改めのチャンスはつづくこと
           
          
           キリストが再臨されたとき、栄化の恵みに与らなかった人びとに、救われるチャンスがあるの
           
          でしょうか? 
          もちろんあります。
           
          
          しかしサタンが活動しない中での救いですから、千年王国において新たに救われた人びとの栄
           
          光は、現在のサタンの働きの中で救われ実を結んだ人びとよりも、低いものであることは疑い の余地がありません。 
          ・神に対する知識が行き渡る
           
          
          「そのようにして、人々はもはや、『主を知れ。』と言って、おのおの互いに教えない。それは、
           
          彼らがみな、身分の低い者から高い者まで、わたしを知るからだ。」(エレミヤ31:34) 
          「主を知ることが、海をおおう水のように、地を満たすからである。」(イザヤ11:9)
           
          
          ・人は皆長寿になる
           
          
          「そこにはもう、数日しか生きない乳飲み子も、寿命の満ちない老人もない。百歳で死ぬ者は
           
          若かったとされ、百歳にならないで死ぬ者は、のろわれた者とされる。・・わたしの民の寿命 は、木の寿命に等しく・・」(イザヤ65:20、22) 
          ・戦争は絶え、平和となる
           
          
          「主は国々の間をさばき、多くの国々の民に、判決を下す。彼らはその剣を鋤に、その槍をか
           
          まに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない。 
          」(イザヤ2:4)
           
          
          ・平和は人間だけでなく動物の世界にも及ぶ
           
          
          「狼は子羊とともに宿り、ひょうは子やぎとともに伏し、子牛、若獅子、肥えた家畜が共にいて、
           
          小さい子どもがこれを追っていく。雌牛と熊とは共に草を食べ、その子らは共に伏し、獅子も牛 のようにわらを食う。乳飲み子はコブラの穴の上で戯れ、乳離れした子はまむしの子に手を伸 べる。わたしの聖なる山のどこにおいても、これらは害を加えず、そこなわない。」(イザヤ11:6〜 9) 
          「『・・狼と子羊は共に草をはみ、獅子は牛のように、わらを食べ、蛇は、ちりをその食べ物と
           
          し、わたしの聖なる山のどこにおいても、そこなわれることなく、滅ぼされることもない。』と主は 仰せられる。」(イザヤ65:25) 
           これらのみことばがいつ実現するかと考えてみると、千年王国のとき以外にはありません。
           
          その理由は、まずここに登場している動物は、今地上にいる生き物であって、やがて到来する 新天新地の生き物ではありえません。獅子、コブラ、まむし、狼が本来周囲の動物や人間、こ とに小さい子どもに害を加えるものであるのに、このように変わるという意味で述べられていま す。そして、千年王国以前に実現する可能性は、まず全くないことです。 
          ・イスラエルに起こること
           
          
           エーリヒ・ザワーが著書「十字架の勝利」に挙げていることを紹介しておきます。
           
          
          <メシヤの出現>
           
          
          「見よ、彼が、雲に乗って来られる。すべての目、ことに彼を突き刺した者たちが、彼を見る。
           
          地上の諸族はみな、彼のゆえに嘆く。」(黙示1:7) 
          <民族全体の悔い改め>
           
          
          「わたしは、ダビデの家とエルサレムの住民の上に、恵みと哀願の霊を注ぐ。彼らは、自分た
           
          ちが突き刺した者、わたしを仰ぎ見、ひとり子を失って嘆くように、その者のために嘆き、初子 を失って激しく泣くように、その者のために激しく泣く。」(ゼカリヤ12:10) 
          <告白>
           
          
          「だが、私たちは思った。彼は罰せられ、神に打たれ、苦しめられたのだと。しかし、彼は、私
           
          たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれた。彼への懲らしめが私 たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。」(イザヤ53:4〜5) 
          <新生(と聖霊の傾注)>
           
          
          「わたしがきよい水をあなたがたの上に振りかけるそのとき、あなたがたはすべての汚れから
           
          きよめられる。わたしはすべての偶像の汚れからあなたがたをきよめ、あなたがたに新しい心 を与え、あなたがたのうちに新しい霊を授ける。わたしはあなたがたのからだから石の心を取 り除き、あなたがたに肉の心を与える。わたしの霊をあなたがたのうちに授け、わたしのおきて に従って歩ませ、わたしの定めを守り行なわせる。」(エゼキエル36:25〜27) 
          <祝福>(省略)
           
          
          <福音伝道への奉仕>(省略)
           
          
          (以下次号)
           
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