「同労者」第71号(2005年9月)                             目次に戻る 

三浦綾子読書会

 三浦綾子読書会とは(16) − 
    東京ミレニアム・チャーチ 牧師  長谷川 与志充
 
 今回は盛岡聖泉キリスト教会の中野直文先生がリードしておられるビデオ部門についてご紹
介させていただきます。この部門は私が直接関わっているものではないので私が皆さんにご紹
介するのは不適切かと思いますが、今回は私が理解している範囲でご紹介させていただきま
す。
 この部門が正式に発足したのは2004年の10月ですが、その前には2003年9月から読書
会部門に属する働きとしてビデオ上映会が行われていました。また、三浦綾子読書会に属す
る前からも中野先生はこの働きをしておられましたが、2003年9月に行われた岩手県内の盛
岡、花巻、二戸での三浦光世氏講演会を機に読書会に加わり、今までこの働きを継続・発展し
て来られたのです。
 私もかつて中野先生と共に盛岡教会の牧師として三浦綾子さんのビデオ上映会を岩手県内
で何度か行ったことがありましたが、都市部は勿論のこと農村部でも人々が集まることに大変
驚かされた経験がありました。三浦綾子さんが田舎の人達にも大きな影響を与えていることを
認めずにはいられませんでした。考えてみれば、私自身も岩手の田舎に育ち、そんな中で三
浦綾子さんの本に出会い、イエス様を信じて救われたのですから、同じような方々がおられた
としても何も不思議なことではないわけです。
 2003年9月に二戸、盛岡、花巻、陸前高田、藤沢で行われていたビデオ上映会は、2004
年5月には盛岡市内の松園地区に、2005年4月には滝沢、雫石にも拡大しました。
 このビデオ部門では三浦綾子さんの作品(「氷点」「ひつじが丘」「塩狩峠」「道ありき」「海嶺」
「母」「銃口」等)や三浦綾子さんに関係するビデオ(「知ってるつもり」「NHK特集」等のテレビ
放映されたものを録画したもの)を主に上映していますが、最近ではキリスト教的な映画のビデ
オ(「パッション」「レフトビハインド」等)も時々上映しているようです。
 上記の「ひつじが丘」と「道ありき」のビデオは読書会演劇部門で上演したものを録画したも
のなのですが、このような形で用いられていることを感謝しています。
 2003年9月からは私も2ヶ月1回のペースで盛岡と花巻に読書会で訪問していたのです
が、その合間にはこの両方の地でビデオ上映会が行われていました。しかし、出席人数を聞
いてみると、ビデオ上映会に比べて私のリードする読書会には少ない人数しか集まらなかった
のです。やはりビデオ上映会の方が気軽に出席できるという意識が出席者の方々にあったの
だと思います。
 というわけで、この部門は今後も多くの人々に福音を伝えて行くために非常に有効な働きだ
と言えるでしょう。さらなる働きの発展に期待して行きたいと思います。


  

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