「同労者」第71号(2005年9月)                            目次に戻る

ショートコラム ねだ
− ヤコブ病 −

 河北新報(仙台市に本社のある新聞社発行の地方紙)2005年8月14日号に、以下の記事
が小さく載った。
 郵政公社の民営化問題の陰に隠れて、ニュースバリューがないのか、新聞も仙台市の牛タ
ン業界に配慮して小さく扱ったのかは不明である。

 ヤコブ病が発症 5人相次ぎ死亡
            米アイダホ州
【ロサンゼルス12日共同】米アイダホ州でクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の症例が今年二
月以降に計六件発生、五人が死亡していることが十二日分かった、とロイター通信が伝えた。
 州当局は牛海綿状脳症(BSE)とは関係はないとみている。しかし、百万人に一例の発症率
といわれるCJDが人口二百万人に満たない同州で相次いだことを受け、米疾病対策センター
(CDC)と州政府は原因調査を始めた。
 米国では年間三百前後の症例が見つかっており、一九八八−九二年にはニュージャージー
州の競馬場の労働者ら十三人がCJDで死亡した。(日本の二倍ちょっとの人口しかない米国
で、毎年三百人も発症するのは非常に多いと感ずる。)

おーこわ(恐)っ。"くわばら。くわばら。"という表現があるが、これは漢字で書くと「桑原。桑
原。」らしい。恐い原因は、恐いもの"地震・雷・火事・親父"の順位第二位の雷に対して、くわ
ばら、くわばら・・といって遁走。桑原に逃げ込むのだそうな。
で、この"くわばら。くわばら。"というのは、雷が落ちないように唱える「呪文(じゅもん)」なんで
すって。宗旨が違うって怒られそう。
 しかし、上記記事の裏を読むと、米国産牛肉は「喰わん腹。喰わん腹。」

 自国内でBSEが発生し、日本側が全頭検査を求めていることを知った米国の中小農場の中
には、自社で検査機器を買い入れて検査体制をつくり、職員を英国に派遣して検査技術の習
得の研修を受けさせ、日本に輸出するために全頭検査をするから、承認してもらいたいと政府
に交渉した会社があるが、米政府当局は大企業の意向に配慮してそれを認めないと、以前テ
レビで報道していた。
 日本政府、しっかり交渉して食の安全を確保してもらいたいものだ。



 かく、体の病気の侵入に気を使うのはもちろんであるが、これを学びの種として、罪の侵入に
も気を使い、「キリスト者」と呼ばれるに相応しい信仰を保とうではないか。
 
 

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