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          「同労者」第72号(2005年10月)
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          4.新天新地
           
          
           前回、神に逆らうサタンとその追随者たちの滅亡と最後の審判について述べました。その後
           
          に続くことは、この今私たちがいる世界を神が造りかえられることです。 
           それがどのような時間経過をもってなされるのかというようなことはわかっておりません。しか
           
          し、次のようなことが起きることと、天国の様子のいくらかが分かります。 
          ・今の世界は火によって焼き尽くされ
           
          
           新しい世界に造りかえられる
           
          
          ・新しいエルサレムが天から降ってくる
           
          
          ・新しいエルサレムでは、神ご自身が宮
           
          
           であり、太陽も月もない
           
          
          ・子羊の御座からいのちの川が流れ出る
           
          
          4.1 新しい世界
           
          
          「当時の世界は、その水により、洪水におおわれて滅びました。
           
          
           しかし、今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な
           
          者どものさばきと滅びとの日まで、保たれているのです。」(ペテロU3:6〜7) 
          「しかし、主の日は、盗人のようにやって来ます。その日には、天は大きな響きをたてて消えう
           
          せ、天の万象は焼けてくずれ去り、地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます。 
           このように、これらのものはみな、くずれ落ちるものだとすれば、あなたがたは、どれほど聖い
           
          生き方をする敬虔な人でなければならないことでしょう。 
           そのようにして、神の日の来るのを待ち望み、その日の来るのを早めなければなりません。そ
           
          の日が来れば、そのために、天は燃えてくずれ、天の万象は焼け溶けてしまいます。 
           しかし、私たちは、神の約束に従って、正義の住む新しい天と新しい地を待ち望んでいます。」
           
          (ペテロU3:10〜13) 
          「また私は、新しい天と新しい地とを見た。以前の天と、以前の地は過ぎ去り、もはや海もな
           
          い。」(黙示21:1) 
           今の世界は火によって焼き尽くされ、新しい世界に造りかえられます。
           
          
           これらみことばに今の「天と地が」が「新しい天と新しい地」になると表現されていますが、この
           
          天と地は私たちが宇宙と呼んでいるものを指しているように感じられます。「天の万象は焼け 溶けて・・」という表現は、太陽、月、星といったものを天の万象と呼ぶからです。しかし、ある 方々は、この天は天国を指し、地は天国と対比する意味での地、すなわち自然界(宇宙)を指 すと考えています。つまりその場合は、神のおられるところである天国も造りかえられることに なります。 
           この天と地が新しくされることは、私たち自身が、新生のいのちを与えられて新しくされたこと
           
          と似ていると考える聖書学者がいます。しかし、新生のいのちは水のバプテスマによって表現 され、聖霊のバプテスマが火のバプテスマとして表現されますから、この天地が造りかえられる ことは、むしろ聖霊のバプテスマによる変化に似ていると考える方がよいでしょう。水による造 りかえは、ノアの洪水がそれであったわけですから。いずれにせよ、この今の世界が無に帰 し、全く別のものをもって創造しなおされるのではなく、今の世界が造りかえられるのであると いうことです。それは新しい天と新しい地は今の世界との関連性があるということを意味しま す。 
          4.2 新しいエルサレム
           
          
          「私はまた、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために飾られた花嫁のように整えられて、神
           
          のみもとを出て、天から下って来るのを見た。」(黙示21:2) 
           新しい天と新しい地において神が住まわれる都であるエルサレムは、地上で建設されるので
           
          はなく、神のみもとから降ってくるのです。 
          「そのとき私は、御座から出る大きな声がこう言うのを聞いた。『見よ。神の幕屋が人とともに
           
          ある。神は彼らとともに住み、彼らはその民となる。また、神ご自身が彼らとともにおられて、彼 らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださる。もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。な ぜなら、以前のものが、もはや過ぎ去ったからである。』」(黙示21:3〜4) 
          「都には神の栄光があった。その輝きは高価な宝石に似ており、透き通った碧玉のようであっ
           
          た。」(黙示21:11) 
           この新しいエルサレムは栄光の輝きがあり、神が常時おられ、人は神と共にいる幸いに与り
           
          ます。 
          「都には大きな高い城壁と十二の門があって、それらの門には十二人の御使いがおり、イスラ
           
          エルの子らの十二部族の名が書いてあった。 
           東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。
           
          
            また、都の城壁には十二の土台石があり、それには、小羊の十二使徒の十二の名が書いて
           
          あった。・・ 
           都は四角で、その長さと幅は同じである。彼がそのさおで都を測ると、一万二千スタディオン
           
          あった。長さも幅も高さも同じである。(黙示21:12〜16) 
           都、新しいエルサレムは真四角で、一辺の長さが2220kmもあり、その面積は非常に広い
           
          ものです。高さも同じというのですから、立体的につかうことができるのでしょう。 
          (1スタディオン=185メートル)
           
          
          「わたしの父の家には、住まいがたくさんあります。」(ヨハネ14:2)とイエスは最後の晩餐の席でい
           
          われましたが、それがここに示されています。 
          (以下次号)
           
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