「同労者」第72号(2005年10月)
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写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可に
より掲載。詳細は同氏のホームページ
「神である主は一本のとうごまを備え、それをヨナの上をおおうように生えさせ、彼の頭の上の 陰として、ヨナの不きげんを直そうとされた。ヨナはこのとうごまを非常に喜んだ。 しかし、神は、翌日の夜明けに、一匹の虫を備えられた。虫がそのとうごまをかんだので、とう ごまは枯れた。」 ヨナ書の4:9、10にとうごまは出てくる。熱帯東アフリカ原産であるので、熱帯では何年も枯 れずに大きくなり人に影を与えるほどの高さになる。また成長も早いので、ヨナの記載によく当 てはまる。日本でも栽培されているが、日本の気候では一年で枯れてしまう。イスラエルには 荒れ地などに自生している。トウゴマの雄花は雌花の下にまとまってついている。果実は柔ら かい刺に覆われている緑色であるが、赤いものもあり、園芸用にもなる。果実は3裂して中に3 個の暗褐色の班紋のある滑らかな種子が入っている。種子の胚乳には脂肪30〜50%を含 み、これを搾って精製したものがひまし油で、下剤として使用される他、化粧品原料、工業用 の潤滑油などにも利用される。 |