「同労者」第73号(2005年11月)
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写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可に
より掲載。詳細は同氏のホームページ
ウェファースのような味がした。(出エジプト記16:31) このコエンドロの箇所のヘブライ語はgadとなっている。天からのイスラエルの民に与えられた マンナの味はガドゥの実のように白いとある。このガドゥをコエンドロと同定する根拠はあまりな い。コエンドロは砂漠では育たない。また種も白くはない。大いに疑問のある植物である。しか し民数記11章7節には「マナはコエンドロの種のようで、一見、琥珀の類のようであった。」とあ り、コエンドロの色が琥珀のようであるとなっている。創世記30:11には固有名詞として出てく る。 コエンドロはセリ科の一年草で、深く切れ込んだ葉があり、小さな白い花が繖形花序をなす。 果実は円形で1〜3mmでがくは痕跡のようになっている。植物全体に強い香りがあり、イスラ エルに自生し、冬の作物の間に雑草として生えている。かつては薬味として広く使用されてい た。葉は時にサラダ、スープ、プディング、カレー、ワインなどの香りに、実も香辛料に使用され る。弱いが駆風作用もある。草丈30〜60cm。東南アジアでは、コエンドロの葉がスープやサ ラダに使われている。大村博士は、コリアンダーの葉の優れた重金属除去作用を報告してい る。 |