「同労者」第74号(2005年12月)
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写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可に
より掲載。詳細は同氏のホームページ
![]() あなたたちの中に、毒草や苦よもぎを生ずる根があってはならない。(申命記29:17) その他アモス5:7、6:12、エレミア9:14、23:15、箴言5:3〜4、哀歌3:15、19(共に苦 汁)などにも記載がある。聖書の苦よもぎはArtemisia sieberi(Artemisia herba-albaと以前は呼 ばれていた)と考えられている。高さ40cm位の小低木で、茎の部分で沢山枝分かれしてい る。苦味が強く、苦味成分を含む。灰色がかった毛のある深く切れ込んでいる葉は雨季の終 わりに葉を落とし、鱗状の夏葉に生え変わる。秋に小さな花が咲き、香りがよい。シナイやネゲ ブのベドゥインは苦よもぎでお茶を作ったり、腸内寄生虫の駆除に使用されている。 イスラエルの南部およびシナイ半島にはArtemisia judaicaも自生している。これも春に黄色の 芳香ある花を咲かせる多年草で聖書のレピデム(現在のフェーランオアシス)の辺りに群生し ている。いずれもハーブティーとして親しまれている。 ![]() |