「同労者」第74号(2005年12月)                          目次に戻る

わかふうふわかもん


「クリスマス

仙台聖泉キリスト教会 森田 心

 12月のクリスマスの時期が近づいてくるとドキドキわくわくしてきます。と言っても世の中の若
い人達がクリスマスのイベントを楽しみにしているようなものではなく、私たちの教会ではその
頃に教会学校の各クラスが劇や讃美などを中心として発表するクリスマス祝会があります。
 各クラスが一年間学びをして来たことを結びつけながら聖書の出来事や人物を取り上げて劇
にしていきます。私が教会学校の生徒だった若い頃、聖書に書かれていることに忠実に作り過
ぎてはいけないことをその当時の先生に教えられながら劇をしたことを思い出します。そしてそ
の中で必ずイエス・キリストの降誕の劇を受け持つクラスがあります。私は小学科のクラスに関
わりを持たせていただきながら、ここ数年降誕劇をやって来ました。
 一昨年はヨセフとマリヤ編、去年は羊飼い編をやってきました。そして今年は博士編を発表
しようと考えています。誰もが忙しい12月の時に向かい、その準備や練習の時間を確保して
いく事、クラスの仲間と時間の調整をしながら、発表の時まで向います。
 私は以前、忙しい中で時間を割き、特に生徒たちのためにやらなければ、と思って頑張って
いました。けれども示されたことは、そのような気持ちでやろうとしているイエス様のお誕生の
お祝いを喜んでお受け入れくださるものだろうか、誰があなたに無理を強いてこのことを願った
か、と問われた思いがありました。それは心から喜びを持って臨ませていただくものではなけ
ればならないことと、誰かのためにやることの前に自分がイエス様のお生まれになった日をも
う一度待ち望むことが大切であることを気付かされました。
 羊飼い達や東方の博士たちに救い主がお生まれになったことが星の出現や御使いによって
知らされました。そして彼らは立ち上がって救い主にお会いしたいと思って向ったのです。もし
かしたらこの救い主の誕生はもっともっと多くの人達が知ったのかも知れません。しかしイエス
様の前にひざをかがめて礼拝した者達はわずかだったのでしょう。
 博士達も長い道のりを宝物を手に携え、その時をひたすら心待ちにしながら確信を持って進
んで行ったことでしょう。私も同じように今年も宝物を携えながら、私たちの劇を通してイエス様
のお誕生を心からお祝いしたいと願っています。そしてそのことを小さな子供達の心にも伝え
ていけるように一緒に取り組みをしていこうと願っています。

「そしてその家に入って、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の
箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。」(マタイ2:11)





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