「同労者」第76号(2006年2月)
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写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可に
より掲載。詳細は同氏のホームページ
の本を参照してください。上記アドレスのホームページにも美しい写真が掲載されています。) ケルがレアに、「あなたの子供が取って来た恋なすびをわたしに分けてください」と言うと、レア は言った。「あなたは、わたしの夫を取っただけでは気が済まず、わたしの息子の恋なすびま で取ろうとするのですか。」「それでは、あなたの子供の恋なすびの代わりに、今夜あの人があ なたと床を共にするようにしましょう」とラケルは答えた。 夕方になり、ヤコブが野原から帰って 来ると、レアは出迎えて言った。「あなたはわたしのところに来なければなりません。わたしは、 息子の恋なすびであなたを雇ったのですから。」その夜、ヤコブはレアと寝た。(創世記30:14 〜16) 地中海一帯に野生するナス科の茎のない、多年草で、卵形から長楕円形の縮れた大きな根 生葉がロゼット状に生える。冬から早春にかけてブルーのベル状の花を花茎の上につける。 梅の実大の実は春に実り、時には初夏まで野原にある。現地の人は青い時には毒性が強くて 食べられないが、黄色く熟すと良い香りを放ち美味しくなると言っていた。しかし麻酔性と下す 作用があると言われている。彼らは根の毒性を知っていて、抜く時には犬に紐をつけて引っ張 らせると言っていた。 |