「同労者」第77号(2006年3月)                          目次に戻る

Q&Aルーム

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 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。送付先は巻末に
あります。
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質問 「聖書は、イエス・キリストが真の人間であることをどのように示していますか?」

回答例(作成者:野澤)
 「イエス・キリストの人性」について、R.A.トーレイの「聖書の教え」に整理されている項目を
引用して説明します。


<イエス・キリストの人性>
    ・・イエス・キリストは真の人間であられることを示す聖書の記述・・

4 人間的制限の数々(つづき)
4.4 神に対する人間としての関係
 イエス・キリストは父なる神を「わたしの神」と呼ばれ、人間と神との関係に自分を位置づけら
れた。

(1) イエス・キリストは父を神と呼ばれた。
「イエスは彼女に言われた。「わたしにすがりついていてはいけません。わたしはまだ父のもと
に上っていないからです。わたしの兄弟たちのところに行って、彼らに『わたしは、わたしの父
またあなたがたの父、わたしの神またあなたがたの神のもとに上る。』と告げなさい。」」(ヨハネ
20:17)

4.5 すべてのことに人間と同じであられたこと
 イエス・キリストはすべてのことにおいて真実に人間であられた。そのために、彼は自発的に
人類を贖う者となられた。
「あなたがたの間では、そのような心構えでいなさい。それはキリスト・イエスのうちにも見られ
るものです。キリストは、神の御姿であられる方なのに、神のあり方を捨てることができないと
は考えないで、ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられたのです。キリ
ストは人としての性質をもって現われ、自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまで
も従われたのです。」(ピリピ2:5〜8)
「あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は富んでおら
れたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、あなたがたが、キリストの貧しさに
よって富む者となるためです。」(コリントU8:9)
 彼は私たちが神性にあずかる者となるために、自ら人性を取られた。
「その栄光と徳によって、尊い、すばらしい約束が私たちに与えられました。それは、あなたが
たが、その約束のゆえに、世にある欲のもたらす滅びを免れ、神のご性質にあずかる者となる
ためです。」(ペテロU1:4)
 「主は、ご自身が試みを受けて苦しまれたので、試みられている者たちを助けることがおでき
になるのです。」(ヘブル2:18)

  R.A.トーレイが「聖書の教え」に整理しているイエスが真の人間であったことに関する聖書
の記述についての学びは以上で終わります。
 もしイエスが真の人間でなかったらどうなのでしょうか?イエスが真に人間であるかどうかと
いうことについて、どうしてそんなに議論されるのでしょうか?
 終わりに、その点について次回学びたいと思います。

<今月の質問>
 イエスが真の人間であるということは、なぜ大切なのですか?





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