「同労者」第79号(2006年5月)                          目次に戻る

Q&Aルーム

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 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。送付先は巻末に
あります。
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<イエス・キリストの死>
先月の質問
 「イエス・キリストは本当に死なれたことが強調されています、イエスの死について、聖書はど
のような記述をしていますか?」


回答例(作成者:野澤)
また、R.A.トーレイが「聖書の教え」に整理した記述を参照させていただきます。

1.イエスの死の重要性
(1) 新約聖書に取り上げられているイエスの死に関する記述は175回以上あり、その多さが
重要性を示している。
(2) イエス・キリストは死ぬことができるものとなるために血肉を持つものとなられた。
「そこで、子たちはみな血と肉とを持っているので、主もまた同じように、これらのものをお持ち
になりました。これは、その死によって、悪魔という、死の力を持つ者を滅ぼし、一生涯死の恐
怖につながれて奴隷となっていた人々を解放してくださるためでした。」(ヘブル2:14〜15)
(3) イエス・キリストは贖い代となるためにこの世に来られた。
「人の子が来たのが、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人の
ための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためである・・・」(マタイ20:28)
(4) イエス・キリストの死は、モーセとエリヤが栄光のうちに現れて、イエスと語り合った主題で
あった。
「しかも、ふたりの人がイエスと話し合っているではないか。それはモーセとエリヤであって、 栄
光のうちに現われて、イエスがエルサレムで遂げようとしておられるご最期についていっしょに
話していたのである。」(ルカ9:30〜31)
(5) キリストの死が予言されていた死であることは、旧約時代の予言者たちにとって、深刻な
興味を引くものであり、心の底からの熱心な研究課題であった。
「彼らは、自分たちのうちにおられるキリストの御霊が、キリストの苦難とそれに続く栄光を前も
ってあかしされたとき、だれを、また、どのような時をさして言われたのかを調べたのです。」(ペ
テロT 1:11)
(6) イエス・キリストの死は、天使たちにとっても深い興味と熱心な研究課題であった。
「らは、それらのことが、自分たちのためではなく、あなたがたのための奉仕であるとの啓示を
受けました。そして今や、それらのことは、天から送られた聖霊によってあなたがたに福音を語
った人々を通して、あなたがたに告げ知らされたのです。それは御使いたちもはっきり見たい
と願っていることなのです。」(ペテロT 1:12)
(7) イエス・キリストの死は天上の歌の主題目である。
「彼が巻き物を受け取ったとき、四つの生き物と二十四人の長老は、おのおの、立琴と、香の
いっぱいはいった金の鉢とを持って、小羊の前にひれ伏した。この香は聖徒たちの祈りであ
る。彼らは、新しい歌を歌って言った。「あなたは、巻き物を受け取って、その封印を解くのに
ふさわしい方です。あなたは、ほふられて、その血により、あらゆる部族、国語、民族、国民の
中から、神のために人々を贖い、私たちの神のために、この人々を王国とし、祭司とされまし
た。彼らは地上を治めるのです。」また私は見た。私は、御座と生き物と長老たちとの回りに、
多くの御使いたちの声を聞いた。その数は万の幾万倍、千の幾千倍であった。彼らは大声で
言った。「ほふられた小羊は、力と、富と、知恵と、勢いと、誉れと、栄光と、賛美を受けるにふ
さわしい方です。」
(8) イエス・キリストの死は、福音の二大根本真理の一つである。
「私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。
キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、ま
た、聖書に従って三日目によみがえられたこと、・・」(コリントT 15:3〜4)


<今月の質問>
 イエス・キリストはなぜ、どのような目的で死なれたのですか?






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