「同労者」第81号(2006年7月)                          目次に戻る

Q&Aルーム

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 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。送付先は巻末に
あります。
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<イエス・キリストの死>
先月の質問
 「イエス・キリストはなぜ、どのような目的で死なれたのですか?(つづき)」


回答例(作成者:野澤)
また、R.A.トーレイが「聖書の教え」に整理した記述を参照させていただきます。

2.イエスの死の目的(イエス・キリストはなぜ死なれたのか)
(5) イエス・キリストは律法の詛いから私たちを救い出すために、自ら律法の詛いを身に受け
て死に、私たちを贖い出して下さった。
「『というのは、律法の行いによる人々はすべて、のろいのもとにあるからです。こう書いてあり
ます。「律法の書に書いてある、すべてのことを堅く守って実行しなければ、だれでもみな、の
ろわれる。」』・・・キリストは、私たちのためにのろわれたものとなって、私たちを律法ののろい
から贖い出してくださいました。なぜなら、「木にかけられる者はすべてのろわれたものである」
と書いてあるからです。」(ガラテヤ3:10、13)

(6) イエス・キリストは私たちの過ぎ越しの犠牲として死なれた。そして、彼が流された血は、神
が私たちを過ぎ越して救われる理由となった。
「私たちの過越の小羊キリストが、すでにほふられたからです。」(コリントT5:7)
「なたがたのいる家々の血は、あなたがたのためにしるしとなる。わたしはその血を見て、あな
たがたの所を通り越そう。わたしがエジプトの地を打つとき、あなたがたには滅びのわざわい
は起こらない。・・・【主】がエジプトを打つために行き巡られ、かもいと二本の門柱にある血をご
覧になれば、【主】はその戸口を過ぎ越され、滅ぼす者があなたがたの家に入って、打つこと
がないようにされる。」(出エジプト12:13、23)

(7) イエス・キリストは律法の下にある者を贖い、子とするために死なれた。つまり、キリストご
自身の死によって、人類を律法の要求から救い出して子とされたのである。
「しかし定めの時が来たので、神はご自分の御子を遣わし、この方を、女から生まれた者、ま
た律法の下にある者となさいました。これは律法の下にある者を贖い出すためで、その結果、
私たちが子としての身分を受けるようになるためです。」(ガラテヤ4:4〜5)

(8) イエス・キリストは今の悪い世、悪い時代から私たちを救い出すために死なれた。
「キリストは、今の悪の世界から私たちを救い出そうとして、私たちの罪のためにご自身をお捨
てになりました。私たちの神であり父である方のみこころによったのです。」(ガラテヤ1:4)
 私たちは罪と律法によって、今の悪い世に束縛されていました。しかし、イエス・キリストの死
によって、この悪い世、悪い時代から救い出され、天国の民とされ、神の子供とされたのです。

(9) イエス・キリストは私たちを神に近づけるために死なれた。
「キリストも一度罪のために死なれました。正しい方が悪い人々の身代わりとなったのです。そ
れは、肉においては死に渡され、霊においては生かされて、私たちを神のみもとに導くためで
した。」(ペテロT3:18)

(10) イエス・キリストは多くの実を結ぶために死なれた。彼の死によって神の子らという新民
族が誕生したのである。
「まことに、まことに、あなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それ
は一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。」(ヨハネ12:24)

(11) イエス・キリストは生きているものと、死んでいるものとの主となるために死に、また生き
返られた。
「キリストは、死んだ人にとっても、生きている人にとっても、その主となるために、死んで、また
生きられたのです。」(ローマ14:9)


<今月の質問>
 イエス・キリストは誰のために死なれたのですか?


皆さんからの質問を受けつています。メール、FAX、お手紙などで編集委員宛ご連絡ください。



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